勝手気まま生活を手に入れる

ポンコツノマド女子の石垣島ひとり旅①~出発前の大反対は魔女の予言編~

terico.
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鎌倉へ移住したのも、今回の石垣島滞在も、
全ては「勝手気ままな生活をしたい」と真剣に望んだことからスタートし実現に至りました。
けれど、いくら勝手気ままに暮らしていると言っても、
時には外側からの声を受けて迷いが生じる時もあります。今日はそんなお話。
石垣島ひとり旅日記のスタートです。

私が石垣島へ行こうと思ったのは、確か11月も後半に入ってから。

いや、正確には、石垣島へ行こうなんて微塵も思っていなかった。

実は私が行きたかったのは十和田湖のほとりにある、ちょっとおしゃれで暖房がガンガン効いていそうな民宿だったのだ。

その民宿は若い夫婦が営んでおり、二階が客室、一階がしゃれたカフェ兼コワーキングスペースという場所だった。

そもそも今回、なんでわざわざ仕事の予定を調整し、まとまった時間をとって遠くへ行こうと思ったかというと、大きな案件に集中するためだった。

その案件は、クライアントがいるものではなく、自分の活動のために必要な、どでかい準備。

人は往々にしてお尻を叩かれないと動けないものだ。

それは私も例外ではなく、クライアントがいない作業なんて、後回しの後回しの後回しになることは必然で、

このどでかい準備をやるやると言い始めてから早くも2年が経とうとしていた。

頭の片隅に、いつかやらなきゃいけない(やりたいけど億劫な)タスクが引っかかっている時、それは目の上のたんこぶ状態で、手がけてもいないのに無駄なエネルギーを食っていく。

その状態が2年だ。

徐々に垂れ流されているエネルギーそれは定額だからと契約したものの、すっかり忘れて使っていないアマゾンプライムのごとく、私にボディブローを食らわせていた。

そんなわけで、私には一気に動かざるを得ない正当な理由が必要だった。

だから、昭和の文豪よろしくこの寒い時期にわざわざ東北の雪深い場所、しかも湖のほとりという、いかにも仕事以外何もできなさそうな場所を選んだ。

そんな場所に真冬に行って(しかもお金を使って)それでもやらなかったらその時は自分のバカさ加減を再確認した上で、この案件を闇に葬り去って諦める時だと思っていたのだ。

石垣島 ひとり旅 女子

が、しかし。

「仕事のために十和田湖のほとりにこもろうと思う」その話をした途端、方々から「お前は馬鹿か!?」の大合唱。

この案件が成功に終わらなければ自分をバカ認定しようとしていた私に、思ってもみない奇襲攻撃での外側からのバカ認定。

ある人は

「いろんな場所に釣りに行ったが十和田湖は気が悪かった」と不穏な体感を語り、

ある人は

「あんな深い湖、沈んだらもう見つからないよ」と謎の呪文を唱え、

ある人は

「お前は東北の冬の寒さを舐めている!」と怒りをぶつけ、

ある人は

「吉報方位調べてあげるから……ほら!凶だよ!真南か真北しか行っちゃダメ!」と予言をした。

なんかもうここまで言われてそれでも行って何か起きたら、その時は鎌倉へ戻ることは不可能なのではないかと思うほどの大合唱に、私の心はポキっと折れた。

そして、言われた通り真北と真南の宿を探すも、条件に合う良い宿が見つからない。

寒いところがダメなら、暖かければまだ良いかとなると沖縄?

ということで、目的地を沖縄に絞り、最終的に石垣島に決めた。

石垣島 ひとり旅 女子

決め手になったのはこの3つ。

  • ホテルに仕事のための環境が整っていること。

  • 車がなくてもそこそこ動き回れること。

  • 半月という長めの滞在なので、予算に見合うこと。

というか、最初からこの3つの条件さえ揃えば、私としてはどこでもよかったのだ。

うっかり夜にふらっと飲みにいく行きつけの店が近くになくて、毎週通っている仕事場にたどり着けないくらい遠ければどこでも。

けれど私はこの時、心に引っかかっていた1つの言葉を見て見ぬ振りをした。

それは吉報方位を調べてくれたご夫婦からいわれた一言。

「真南か真北しか行っちゃダメ!」

沖縄は南西。全然真北でも真南でもない。

むしろ南西には【凶】の文字があったようないや、あった。

それでも「お前は馬鹿か!」の大合唱が止まったので、まぁいいかと行き先を決定した。

石垣島 ひとり旅 女子

ちなみに、人間には自己充足的予言という機能が備わっている。

平たくいうと「今日は1日いい日になるぞ」と起き抜けに唱えれば、本当に良い日になるよう脳みそが勝手にフル回転して良い出来事を集めてきてくれるという機能だ。

眠れる森の美女が「16歳の誕生日日没までに糸車で指を刺して死ぬ」と言われていたのにわざわざ糸車に近づき、手をさし出し指を刺して眠ったのも、魔女の魔法というよりは、自己充足的予言なのでは無いかと私は考察している。

要はそれくらい予言の力を日頃確信している私が、魔女の魔法にかかったわけだ。

私が美女でしかも魔法を解いてくれる王子様が現れるならば、自ら喜んで魔法にかかりにいくよと言いたいところだが、残念ながら私には魔女の魔法を軽減してくれる優しい3人の妖精という知り合いがいない。

つまり【凶】だわこれ!と思える要素を拾う旅に出たも同然。

今思えば、幕開け前から不穏。

石垣島 ひとり旅 女子

と思ってしまうことも予言の力を強化するので、ひとまず死にゃせんだろうとタカをくる。

毎日「今日はいい一日になるぞ!」という一言をお守りに、行ってきます。