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怒りの感情がかなり人よりも強かった幼少期
実は私、小さい頃から怒りの感情がおそらくひとより強くて、癇癪をおこしたり、喧嘩したり、昔はよくやってました。
それが社会人になってからは、常識の範囲内というか、暴れたりはしないものの、
3年前くらいまでは本当によく怒りまくっていて、
最終的に会社を辞めて一人で稼いでいこうと決めたのも、自分の怒りの感情に飲み込まれる毎日にほとほと疲れはてていたからだったりします…。(汗)
怒っている人は、実は苦しんでいる人だったりする。
あまり怒らない人からすると意外かもしれませんが、よく怒る人というのは「自由に自分の意見を主張できる人」に見られがちですが、実は自ら怒りをコントロールすることが出来ないだけで、そんな自分を責めていることが大半です。
だって誰も毎日イライラすることなんて望んでいないですからね。
けれど怒りも大切な感情のうちの一つ。
コントロール出来ないからと言って自分を責めてしまうと、もれなく自己肯定感の低下につながります。
怒る→自分を責める→自己肯定感の低下→心の余白が無くなる→怒る
よく怒る人というのは、実はこんなループにハマってしまって苦しんでいる人でもあるんですね。
心理学のおかげで、怒りのループから抜け出すことができた。
過去そんな怒りまくっていた私ですが、今はというと、会社員時代の100分の1くらいしか怒るタイミングはなくなりました。
ここ2年くらいで出会った人はみんな口を揃えて
「怒るところが想像できない」と言うほどです。
(付き合いが深くなれば別です。正しい怒りは発散するよう心がけているので。)
あんなに感情に任せて怒りまくっていた私が、どうしてここまで穏やかに暮らせるようになったのか。
要素は色々とありますが、やはり心理学を学び【怒りの特性】を知ったのは大きかったように思います。
そして怒りの感情自体を消そうとか、抑えようとか、そういう無理をしなくなったのが良かったんだと思います。
アンガーマネジメントとは?
まずアンガーマネジメントとは何かというと…
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。現在、日本でもアンガーマネジメントの受講者数は年々右肩上がりに増加しており、2017年度は約22万人、統計を取り始めた2012年より6年間で講座や講演、研修を通して述べ約60万人の方が受講しています。アンガーマネジメントを学び、人が人に当たらない社会、怒りが連鎖しない社会を実現しましょう。
https://www.angermanagement.co.jp/
怒りの感情というのは、他の感情に比べて格段に伝播しやすいと言われています。
元々怒りって自己防衛の感情ですから、誰かが危険を発信していたら伝播するのは当然といえば当然です。
そういう意味でも「人が人に当たらない社会」という理念には共感が持てますね。
アンガーマネジメント初心者向け講座の内容は?
日本アンガーマネジメント協会の説明によると、各講座の内容はこんな感じ。
【アンガーマネジメント体験クラス】
アンガーマネジメント体験クラスでは、近年TV、雑誌、ラジオ等で話題のアンガーマネジメントの初歩が学べます。内容は入門講座からの一部抜粋となります。
【アンガーマネジメント入門講座】
アンガーマネジメント入門講座では90分でアンガーマネジメントの基本である1. 衝動のコントロール、2. 思考のコントロール、3. 行動のコントロールを学びます。初めてアンガーマネジメントについて学ぶ方も、受講後にはアンガーマネジメントがすぐに実践できるようになっていることでしょう。
【アンガーマネジメント応用講座】
アンガーマネジメント21日間トレーニングを学ぶ講座です。講座受講により、自分でどのようにアンガーマネジメントのトレーニングを重ねればよいのか理解し、21日間かけて実践できるようになります。講座ではアンガーマネジメントの10コのトレーニングを学びます。
https://www.angermanagement.co.jp/
私が参加したのはいきなり<応用講座>です。
本当は体験クラスとか入門講座もあるんだけど、心理についてはそこそこ知識もあるし、アンガーマネジメントについても書籍はかなり読んでいたので、初心者さん向けはいらないかな〜と。
実際参加してみて、やはり応用編でちょうど良かったなという印象。
応用講座を受けてみて感じたこと。
正直な感想を受けた直後にツイートしてました。
まぁなんでもそうなんですが、知識だけで変われたら苦労ないわけですよね。
そこからどう実践していくかが大切なわけで。
ただ、この応用講座が無駄だと言いたいわけではないんです。
まずはこうやってとっかかりになる知識は絶対に必要なので。
アンガーマネジメントの説明でもありましたが、これって「心理トレーニング」なわけです。
つまり、ダイエットと同じで、自分が続けないと意味がない。
この応用講座では、続けていくための補助的なテキストがもらえて、そのテキストを今後どうやって使っていくのかという説明が聞けるという感じでした。
講座後にこれを活かすも殺すも自分の継続次第だよ。と。
ちなみにテキストはこちらです。
21日間毎日やることと、数日おきにやることなど、書き込み式で指示が出されています。
レコーディングダイエットと似ていますね。
最も難しいのが継続と客観視
結局継続しないと意味がないよという一番わかりやすい例えはライザップ。
あれはそれなりの金額をお支払いしてトレーナーさんをがっつりつける事で、継続の部分を補助してもらえる。
だから結果にコミットできる。そこにお金を払ってるんですよね。
だって筋トレ自体が画期的なわけでも、導入しているマシーンが素晴らしいわけでもないですから。
そしてライザップも心理トレーニングも同じですが、
本人が自ら望んで(しかも相当な覚悟を決めて)飛び込まないことには挫折します。
だから、会社の社員研修などでアンガーマネジメントを取り入れるのは、効果としては少し疑問だな〜という印象でした。
まぁ、そこから興味を持って自らアンガーマネジメントを学び続けるキッカケになれば良いのでしょうけど、実は私的にはそこにも少し疑問が…。
https://cocoro-cotocoto.com/ability-to-take-action/
アンガーマネジメント協会に感じた違和感
アンガーマネジメントの講座は下記の通り。
何度も言いますけど、カウンセラーの立場としたら、一番大切なのは継続することなんですよ。
けど、この講座のラインナップを見る限りだと、1dayの入り口的な講座か、
その上はいきなりインストラクターやファシリテーターの養成講座になります。
それってつまり、ライザップで体験レッスンした後に、いきなりインストラクターになりませんか?と言われているようなもの…。
謳い文句としては、自分も痩せながら資格も取れるから副業にもなる!
的な感じになるんでしょうけど、そのファシリテーター養成講座すらもたったの2日間の集中講座です。
たった2日間で、長年苦しんだ怒りのエネルギーをコントロールできるようになる人はいません。
そう考えると、きちんとアンガーマネジメントを実践できる講師もいればできない講師もいるってこと。
そしてその差は本人に委ねられている…と。(汗)
※講師の中には自分で継続コースを組んでいる人もいるとは思います。ただ、協会としてはそこの責任は負わないという状態。
まとめ。
で、結局、カウンセラーとして感じた感想はこんな感じ!
【体験レッスン&入門講座】
受けなくてよし。知識だけならこの本一冊読めば理解できます。
【入門講座】
やり方は学べるのでアリ。入門講座の内容も網羅してます。
なのでまずはとっかかりとして自力でどこまで出来るのか試してみたい人にはおすすめです。
3時間の講座で1万円という価格は、講師の人たちの労力を考えたら仕方のないところでしょう。
【ファシリテーターなど養成講座】
これは個人的にはおすすめしません。
まず自分が怒りをコントロールできるようになってから、資格として欲しければその時取りに行けばいいという印象。
ただ、講師の数が飽和状態でしょうから、この資格を取ったから稼げるかといったらそれは別の話。
ちなみにアンガーマネジメントという手法でなくても、心理系のカウンセラーであれば感情コントロールは必ず何かしらの手法を持っています。
だって心理=感情と言っても過言ではないですからね。
そこ解決できなくてどうするって話です。
ADHD【大人の発達障害】の場合の怒りマネジメント
大人の発達障害とひとことに言っても、人によって傾向は様々なのですが、
中でも<衝動性>の高い人はこの怒りのエネルギーマネジメントが難しい傾向にあります。
かく言う私がまさにそうでして、衝動性の突出っぷりは診断をみたときに衝撃でした。(笑)
瞬発力が高い分行動力があったりとプラスの要素にもなるんですが、怒った時の後悔たるや…。
ただ、そんな場合でもコントロールは効くようになります。
と言っても衝動性そのものを抑えることは脳の特性上難しいので、そもそもその衝動が起きないように、心の余白を作り続ける生活習慣が大事になってきます。
怒りって反応な部分も大きいので、そのものにアプローチするのってあんまり意味が無いんですよね。
そこらへん分かりやすく解説してくれているのがこちらの本。
そして本を紹介したところで最後に念押し。
知識はお守り程度の効果です。大切なのは継続すること。
サポートが必要な時はいつでもお越しくださいね。