ノマドの仕事

人の目を気にするなという方が無理がある。5年かけて他人軸→自分軸にしたけれど…。

テリコ
テリコ
みなさんは他人からの目って気になりますか?私は正直気になります。
こうやってWebで広く発信していると、すごく堂々として見られがちなんですが、それでも人ですから。
我が道だけしか見ない!なんてことはなかなか難しいんですよね。
今日はそんな、私の実体験のお話です。

自分軸と他人軸

自分軸とか他人軸って聞いたことありますか?ざっくり説明するとこんな感じ。

【自分軸】
自分の価値観を判断基準として生きられている。人にどう言われようと自分らしくいられる。

【他人軸】
他人の価値観を採用して生きている。人の目を常に気にして自分らしさを見失っている。

他人軸で生きるとどうなるかというと、他人の価値観を採用しているのでいつもグラグラします。

だって他人て自分以外の全員ですからね、100人いたら100通りの考え方があって、それらをいちいち聞き入れていたらグラグラしてしまうのも仕方がないです。

しかも他人の目を気にしているので、自分らしさというものが何かを見失っていて苦しいです。

だから、心理や自己啓発の世界では、自分軸をしっかり立たせて生きられるようにしましょうね。

というお話をしています。

他人軸人間が、5年かけて自分軸を育ててきたけど…

でね、私自信、30年くらい他人軸で生きてきました。

それを心理を学びながらここ5年くらいで自分軸を育ててきたんです。

だけど、それでも、人の目を気にするなというのは私にとっては無理がある。

というか、ほとんどの人は気にしないようにしようと思っても、周囲の声を完全に捨て去って我が道を行くのは難しいと思うんです。

なので先日も、人からの言葉で大泣きしました。

合計5時間も泣きっぱなし。次の日目が開かなかった。笑

なんでそんなに泣いたのかというと、大事な人に自分の仕事を理解されなかったからです。

人目を気にしない 自分軸 他人軸

Webビジネスという働き方への偏見

私はWebビジネスという形を選んでいます。

SNSやホームページで発信をして、私の発信を良いと思ってくれた人が集まってきてくれるという形です。

このWebビジネス、徐々に理解が広まってきたとはいえ、大きな偏見を受ける業界です。

それに加えて私が扱っているのは目には見えない心理のこと。

だから実はこんな声を、活動を始めてからの5年間、ちょこちょことではありますが、断続的にずーーーっと受け続けてきました。

  • Webビジネス=怪しい、ぼったくり
  • 心理学や自己啓発=怪しい、病んでる
  • SNS集客=芸能人でもないのに目立ちたがり
  • 一般ユーザー向けの発信=レベルが低い

大抵はWebビジネスを詳しく知りもしない赤の他人から。

びっくりするけど、結構プロ意識の高い男性に多いんですよ。

なんの悪気もなしに

「なんか宗教まがいの怪しい仕事してるんだって〜?」とか

「デザインの第一線でやってけないから自己啓発に逃げたんじゃないのー?」とか冗談めかして本音を言う人。

テリコ
テリコ
思い出しただけでもぶん殴りたい衝動に駆られるー。笑

気にしていないつもりでも、他人の声が聞こえないわけじゃない

でも、世の中的に理解の進みにくい業界だと言うことは理解しているし、私が発信したい相手は、そんな言葉を投げかけてくるあなたたちじゃない。

私は私のしたいように、自分軸で生きるんだ。

そう思って、何を言われようと、どんな陰口を叩かれようと、お金が稼げない時期もあったけど、それでも気にせずこの活動を続けてきたつもりでした。

だけど、先日起きた「大事な人にすら理解されない」という事実を感じた時、何かが私の中で壊れたんですよね。

ダムが決壊したというか…気にしていないつもりでずっと蓄積されてきていた外側からの声に押しつぶされたと言うか…。

世の中的にも理解されない。

プロ意識の高い人からは馬鹿にされる。

大事な人にも理解してもらえない。

そこまでして、なんのために発信してるんだろう?もう、フリーでやるのやめて、会社員に戻ろうかな。独立して初めて、そこまで落ちました。

人目を気にしない 自分軸 他人軸

他人の声を選別して聞いているのは自分

でも、そこで折れっぱなしになったら他人軸の自分に戻ることになる。

そう感じて、自分は本当はどうしたいのか?そうまでしてなんでこの活動を続けているのか? 泣きながらじっくり考えてみたんです。

思い起こせば、 私が美大を選んだ時は

知人A
知人A
なぜそんなに低いレベルの美大なの?そこならコネで入れるよ。もっと上の学校に入ればいいのに…。

と言われ、

デザイナーを選んだ時は

知人B
知人B
なんで芸術家にならないの?

と聞かれました。(実家は由緒正しき芸術家家系なのです…)

ディズニーが大好きで、キャラクターメインのデザイン会社に入った時は

知人C
知人C
キャラクターなんて決まった絵柄を並べるだけでしょ?それデザインなの?

とも言われたし、

その後パッケージデザイナーになった時は

知人D
知人D
なんですぐ捨てるパッケージなんてデザインするの?しかも家庭用品ってデザイン性低いし…

と言われました。

カウンセラーとして活動を始めれば

知人E
知人E
カウンセリングなんて頭のおかしい人ばかり来るんだからデザイナーでいいんじゃない?

と言われ、

Webビジネスを始めたら

知人F
知人F
怪しいもの売ってるんでしょ?ぼったくりじゃないの?

とも……

そう、思い起こせば、いつも必ず誰かの心ない言葉に傷ついてきたんです。

だけど、それには理由がある。 私の周りに心ない言葉を投げかける人が多いわけじゃない。

私は昔から、もっと上を目指さなければならないという観念を持っていて「あなたその場所で本当にいいの?」という外側からの声が聞こえると、称賛や応援の言葉以上に、その言葉を拡大して重く受け止めているんだと。

軸を自分に戻して、降参してからが最強

以前に比べてかなり気にしなくなったとはいえ、やはりその手の外側の声を採用する癖は完全には取り払えないし、

聞かない「ふり」をしても聞こえるものは聞こえるし、人の目を完全に感じなくするなんて、それこそ心を殺してしまわなければできないと降参しました。

ただ、こうなると人は最強です。

降参してお腹を見せた時、絶望して上しか見る場所がなくなった時、そこから這い上がる術が心理の世界にはあるんです。

聞こえるものを聞こえないふりしているうちはまだまだ。降参したなら見えるものがあるはず。

どうして5時間も泣くほど、理解を得られないと感じるその業界に、いままでしがみついてきたんだっけ…?

導き出された答えはとてもクリアでした。

私は、発信することが大好きです。

自分の内側から湧くものや、外から蓄えた知識を、知恵として伝えて、コンテンツを作ることが心から楽しい。

それに、ADHDや兄弟児、ボーダーの質も持ち合わせている状態で、何度も希死念慮に襲われてきたし、人間関係なんてつまづいてない時期の方が少ないくらいでした。

そんな私が、心理学に出会って救われた。だからその良さを伝えていきたい。

人目を気にしない 自分軸 他人軸

私が伝えていきたいこと

「コンテンツ作りが好きという純粋な気持ち×私の経験を活かして貢献できるもの」それが今の発信。

どうしても外側の声は聞こえるし、気になるけど、その度にこの原点に戻ってこられればそれでいい。

それともう一つ。

デザイン、ディズニー、パッケージ…今まで手がけてきた事、発信してきた事。

私の表現で一貫していることがあります。

それは、私自身が矢印を向けて発信していきたいのは、世間一般。

一番母数の多い層に向けてわかりやすく表現していくことが好き。ということ。

高尚なものや一流のプロの世界に触れること自体は大好きだけど、それを自分もやりたいかと言ったらそれはちょっと違うんですよね。

きっと、一部の人に認められるよりも、多くの人とわかちあいたいのだと思います。コミュニケーション下手くそなんだけどね。

人目を気にしない 自分軸 他人軸

他人軸になってしまったら…それはチャンス

いくら自分軸に…。と言われても、他人軸になる時はあるし、いくら人の目を気にするな…。と言われても、気になるものを無視してもいつか爆発します。

なるべく自分軸でいられる時間を増やしていくことは大切だけど、どうしてもそうなれなくなってしまった時や、心がざわざわする時は、一度立ち止まって、逆にその外側からの声をじっくり聞いてみると良いかもしれません。

きっとそこに、自分の観念が眠っているから。

心のサインに目を凝らすと、宝物が眠っているなぁ…と、何十回も何百回も気づかされて、自分らしさ(自分軸)に戻ってくるのだなと改めて感じた出来事でした。

ちなみに、大事な人には、私にできる限りの説明と、気持ちの表現をしました。

お仕事の内容がどこまで伝わったかはわからないけれど、応援して欲しいんだと言うことだけは伝わったと思います。

テリコ
テリコ
人の目を気にしながらでもいい、自分軸をぐらつかせながらでもいい。
5年間うっかりがまんしてしまって、5時間泣いたっていい。

大人になるまで生きづらさに蓋をしてきてしまった私のような人間には、そうやって時間をかけて、自然体を取り戻していく作業が欠かせないのです。
それでも、本来の自分を無視して世界に順応しようとしてきた時よりもずっと自分を生きてる感じありますよ。