怒り怒られ悩む人へ

凹んでる時は休む?動く?4段階のヘコみレベル別、うまくいかない現状の脱出方法。

terico.
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“最近なんかうまくいかない”にも段階がある!
泥沼化する前に「ヘコみレベル」把握しましょう。
人生山あり谷あり。 ベタな演歌の歌詞にでも出てきそうですが、 実際のところ、誰しも漏れ無く 人生には調子の良い時もあればうまくいかない時もあります。

そう割り切って良い時が来るのを心静かに待てれば良いのですが、 人間マイナスの状態は早く脱したいもの。
それゆえに過去の成功パターンを掘り起こしてみたり、 とにかく閉じこもってみたり、現実逃避をしてみたり… もがけばもがくほど泥沼にハマってしまい、 もうどうして良いかわからない!(泣)なんてことありますよね。

そんな時に意識してみて欲しいのが、 大きく4段階に分けた「ヘコみレベル」
一口に「うまくいかない時期」と言っても、 段階によって対処法は異なります。
泥沼にはまりこんでしまわないためにも、 まずは自分の心の状態を的確にとらえられるようになりましょう。

“最近なんかうまくいかない”にも段階がある!

レベル1:理由はわからないけど…もやもや期

私このままでいいのかな? 今のままずっと行ったら、その先が明るいとは思えないんだけど?
同年代の女性たちの活躍やお祝い事が心から喜べない…。 などなど。

誰が悪いわけでも無いし、 不幸かと言ったらそんなことは無いのだけど、 なんだか毎日楽しく無い、気分が晴れない。
そんな状態は「もやもや期」 今現在は大きなストレスは感じていないかもしれませんが、 「もやもや」というのは顕在意識レベルに達していない、 潜在意識が感じ取っている違和感や不満であることも多いです。

そのまま放置していると、 潜在意識からの反乱が起こって状態が悪化することも…。

対処法
もやもやをそのままにして悪化させてしまう一番の原因は、 常識参照機能が働いていることに由来します。
常識参照機能とは 「普通は○○…」「常識的に考えて××…」「△△くらいなら普通…」など、 周囲と比べて自分は○○だから。と納得させようとしたり、 これ以上を望むのはわがままだと押さえつけたりする「思考の癖」です。

特に日本企業に長く勤めていると、 この常識参照機能を働かせて、 自分オリジナルの価値観は封印しないとやってられない! なんてことも多いため、長年押さえつけているうちに、 自分の本当にやりたいことがわからなくなってしまう人も多いです。
その「わからない」状態、その危険信号となっているのが、 潜在意識からのもやもやという形になって現れます。

一旦常識や目の前の現実は脇に置いて、 「なんの制限も無かったら、本当はどうしたい?何したい?何が欲しい?」 これを自分に問いかけてみてください。
できることなら、問いかけで出てきた答えを実行に移せるとベストです!


レベル2:年なのかな?気力がわかない…おつかれ期

毎日会社へ行って、普通に働いて、帰ってきたらもうヘトヘト。
休みの日も体力回復が精一杯で、 新しく何かに取り組む気力はちょっと無い。
なんなら、新しい恋に向かうのすらも 億劫に感じてしまう自分にちょっと危機感…。

やる気が無いわけじゃ無いんだけど、 とにかくもうエネルギーが余っていないんですというこの状態、 これは「おつかれ期」です。
とっても疲れてはいるものの、 この時期の救いは「心までは死んでいない!」ということ。
潜在意識の不満を解消してあげることで、心に余白を作りましょう。

対処法
レベル1のもやもや期を悪化させて、 自分の首を真綿で締め上げ続けた結果、 脳と身体がヘトヘトになってしまっています。
日々の暮らしの中(特に当たり前と思ってやっていること)で 「本当はやりたく無いんだよな」というものを片っ端から洗い出して、 なんとかしてそれを避ける(もしくは軽減する)方法を考えましょう。

例えば…
・会社に来客の予定が無い日用に、手抜きメイクを考えてみる。
・気乗りしない同僚とのランチを3回に1回は勇気を出して断ってみる。
・毎日のドライヤーが面倒なので、髪を洗うのは二日に一回にする。

人間、1日に使えるエネルギー量(気力・体力ともに)には上限があります。
嫌なことをやめて少しだけでもエネルギーを余らせられるようになると、 自然とやりたいことに向かう活力が湧いてきますよ。

レベル3:どうせ・だって・けど…いじけ期

けど、今の状況じゃ無理。
だって、あの人がそうしろって言った結果がこれだし。
どうせ、恵まれた環境じゃ無いからああはなれないよね。

心身ともに危機的レベルが高まって、 諦めや無気力という手段で自己防衛をしはじめてしまったらかなり危険。
そして、いろいろな事に対してイライラ怒っている人が多いのもこの時期。 「いじけ期」です。
元々からしてひねた性格という訳では無いんです。 そうならざるを得なかった積み重ねがあっただけ。 一刻も早くこの時期は脱したいものです。

対処法
この時期の人に、やりたいことをやりましょう! やりたく無いことをやめましょう!と言ってもちょっと無駄です。
なぜならば、そう出来ないからいじけているんですもの…。
(できるならもちろん取り組んで欲しいです!)

なのでまずは、できるだけ今の環境から離れることと、 自分の状況を知ることが大切です。
現状を打破する方法を考えるんじゃなくて、 まずは現状から離れる。 そして自分の状態を知る。

ストレス環境が会社ならば、 周囲の目はほっといてさっさと帰る、できるだけ有給を使う。 恋人が原因ならば、しばらく会わない、彼からのLINEを非通知にする。 などなど。 次に自分の状態を知る。
これは自分のパターンを解析することが近道です。
大抵みなさんそうなのですが、ここまで状態が悪化すると、 なぜか人間は 自分にとってネガティブなものを取り込もうとしはじめます。

・深酒
・激辛料理
・夜更かし
・無駄なSNSチェック…など

いつも病むとこれやっちゃうんだよな…というパターンはありませんか?
その中で、本当にストレス解消になっているものはOKです。 逆に、もっと凹むのについつい…というものに手を出すのを防ぎましょう。
ここを丁寧に解析しないと、自動的にレベル4まで落ちてしまいます!

レベル4:何もかもがうまくいかない!…パニック期

毎日が辛い。どうして良いかわからない。 全てを終わりにしてしまいたくなる。
何もしたくないし未来についてなんて考えたくもない。

これはもう、わかりやすく「パニック期」です。
心が晴れない日が1ヶ月も続いたら、 悩んでいるのが通常になってしまいます。
(人間の脳はずっと継続される状況を「これが普通」と勘違いするので)

そうなってしまうと、本格的に適応障害や鬱病の心配も出てきます。 何も考えなくて良いので、 騙されたと思って対処法を実践してください!

対処法
<寝る・食べる・運動する>
ここに来て、そんな普通のこと?と思われるかもしれませんが、 私たちは、肉体という器から抜け出すことはできません。
そしてその器と精神は密接に関わっています。

パニック期の脳の状態はもうパンクしています。
そのため、顕在意識の力で脳をどうにか落ち着けようとあがいても、 もう無駄なことがほとんどです。
考えて解決するならば、とっくになんとか出来ていたはずですから。

ヘコんでしまったものは仕方ない。 考えたって結論は出ない。 精神面でやることと言えば「感情をしっかりと感じること」 これくらいです。
嫌な出来事を反芻するのではなくて、 その出来事を通して自分の感情はどうなってしまったのか、 今現在の気持ちを排除しようとせずにしっかりと感じてください。
たくさん泣いても良いんですよ!

そして、その作業とは別で、 いつもより少し長めの睡眠時間を死守。(できれば好きなだけ寝て欲しい)
栄養のあるご飯を食べる。 嫌々でもいいから運動する。
とりあえず一週間は思考停止して良いのでこれだけやってみてください。 必ず状況は良くなりますよ!

まとめ:回復には段階がある。

普段私は様々な心の状態や回復方法などについて発信していますが、 正直、全ての人に当てはまる特効薬ではありません。

特に良く言うのが 「やりたい事をやって、やりたくない事は減らしましょう!」ですが、 睡眠不足でパニック期の人がここに取り組んでも効果は半減なのです。
状態の悪い順に対処法を並べると以下の通り。

レベル4:パニック期 人間の基本的な欲求を満たす。
レベル3:いじけ期 自分のパターン別対処法を知る。
レベル2:おつかれ期 嫌なことやストレスへの対策を講じる。
レベル1:もやもや期 未来に対しての期待を膨らませる。(実行する)

心の回復にはそれなりに時間がかかり、段階があります。
それを見極めながら、その時々に必要なことを、 順を追って導いていくのがカウンセラーの役目です。

自分一人ではどうにも出来ないループにハマってしまったと感じたら、 いつでも相談に来てくださいね。
ちなみに、今回挙げたことのほかに女性は特に気をつけて欲しいのが、 生理周期です。 精神面ではどうにも出来ない身体への影響が及ぶのがこの時期。
きちんと把握してパターンを導き出しておくだけでも、 かなり気持ちが楽になるのでお勧めですよ!