本人は良かれと思ってかもしれないその【謝罪】
もしかするととっても逆効果になっているかもしれませんよ〜!
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その【すみません】【ごめんなさい】はどこから出たもの?
人とぶつかった。仕事でミスをした。寝坊した。
こんな時、「すみません」「ごめんなさい」と出てくる誠実な謝罪はとても大切です。
けれど例えば、
歩いていて電柱にぶつかった。自分のお財布を落とした。つまづいた。
こんな風に謝罪が必要ない時までとっさに「すみません!」「ごめんなさい!」と口をついて出てしまっていませんか?
その謝罪は、一体誰に向けてのもの?
そしてその謝罪は、ココロから出たものですか?それとも口先から出たもの?
人間て不思議なもので、ココロからの謝罪と口先からの謝罪、ちゃんと見分けているものなんです。
いつも怒られてばかりの人は、もしかすると自ら怒られるように仕向けている可能性もありますよ!
すぐに謝る人は【怒りたい人】の欲求を満たす格好の餌食
すぐ謝る人の対極に位置するのが【すぐ怒る人】このすぐ怒る人というのは、怒る理由は実はなんでも良い場合が多かったりします。
本人的には正当な理由があるでしょう。けれど、人間大抵のことは怒りに任せなくてもコミュニケーションで解決できます。
それに、怒るという行為は本来ならば怒っている本人も気持ちの良いものではありません。
それでも怒ってしまうということは、常に潜在的な怒りを抱えて生きているため、どこかで発散したい欲求が潜在的にあるんです。
つまり、
すぐに謝る人=すぐに罪悪感を感じる・すぐに自分の非を認める人
怒りたい人=どこかで怒りを発散したい・自分の正当性を示したい人
怒られた方はたまったものではないですが、怒る側からするとすぐに謝る人は加虐心を煽る格好のターゲットになってしまうんです。
怒られるから謝るんじゃない。謝るから怒られる。
すぐに謝りがちな人は、子供の頃から親との関係で顔色を伺って謝ることが癖になっている場合も多いと言われています。
この親子関係でも言えることですが、本当に悪いことをして怒られる場合ももちろんあるけれど、謝罪はさらなる怒りを呼び込む場合もあるんです。
というのも、怒った人が得たいものは次の二つ。
【快感の追求】または【苦痛の回避】
このうちのどちらかもしくは両方のために怒るんですが、大抵の場合最初のうちは【苦痛の回避】のため怒ります。
例えば「部屋を散らかさないでほしい」「嫌なことをやめてほしい」というのは【苦痛の回避】
ただ、ここで怖いのが、相手が謝罪することによって自分の正当性が認められたような気分になったり、相手よりも上に立てたような気分になること。
つまり、嫌で怒っていたはずが、いつの間にか怒ることで快感を得ていたという恐ろしい事態に…。
たまにスーパーとかで、そんなに激しく怒らなくても…というくらい怒り狂っているお母さんを見かけることありませんか?
全部が全部ではありませんが「一時的に子供が言うことを聞くという満足感」で癖になってしまっている場合も多いんです。
その場合、子供がしゅんとすればするほど、さらなる怒りを招く…なんてことも。
過剰な謝罪は相手を悪者に仕立て上げる行為。
例えば食事の席で、楽しく会話をしながら食べていただけなのに
「食べるの遅くてごめんね」「あ、こぼしちゃった。ごめんね」「本当にこの店で良かった?ごめんね」などなど、
謝り癖のある人はなんにつけても謝ってきたりします。本人は相手を不快にしたくない一心なのかもしれません。
けれどこれって、本当に信頼のある関係性の中では起こり得ない謝罪なんです。
というのも、先ほどの「ごめんね」の中には、裏を返すとこんなメッセージが隠されている場合があります。
「食べるの遅くてごめんね」
→「早く食べないとイライラしちゃうよね?」
「あ、こぼしちゃった。ごめんね」
→「こぼさないで食べるのくらい普通でしょ!って思ってるよね?」
「本当にこの店で良かった?ごめんね」
→「本当は嫌でも、嫌って言えない人だよね?」
もちろん、言っている本人にそんな自覚はないと思います。
けれど実際は、すぐに怒る器の小さい人である。と扱っているようなもの。
相手からしたら全然そんなことは思ってもいないのに、突然悪者に仕立て上げられたような居心地の悪さがあります。
こんな発言をきっかけに「怒ってなんていないよ!」と怒りたくなってしまう人もいるかもしれませんね。
謝られた側は、実はこう感じている。
実際、あまりにも謝りすぎる人に対してはこんな声があります。
- いい人に見られたいのかなと思う
- とりあえず謝ればいいと思っていそう
- 場違いな謝罪でイライラする
- こちらがいじめているみたいだからやめて欲しい
- 相手の都合を無視した一方的な謝罪は自己満足
謝るのって本当に大切なことだけど、こんな風に受け取られてしまっては意味がありません。
謝る=何かネガティブなことがあった証拠 です。何もなければ謝罪は必要ありませんからね。
謝りグセを直すために気をつけたいこと
そうは言っても、謝るのが癖になってしまって直せない!という方は、こんなことを意識してみると良いかもしれません。
まずは相手とどんな関係を築きたいのか考える
謝ってばかりの関係なんて気持ちの良い関係ではありませんよね。
それならば、どういう関係を相手と築くことができたら最高ですか?
相手がどんな態度で自分に接してくれたら、相手のことを「すぐ怒る人」として扱わなくて済みそうですか?
そんな最高の関係になれた時、逆にあなたは相手に対してどんな態度で接していそうですか?
答えを導き出したら、ぜひまずはあなたから、最高の状態の自分になったつもりで相手と接してみてください。
「すぐ怒る人」として扱われなくなったお相手も、必ず変化が出てきますよ。
「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」に言い換える
荷物を持ってもらった時、遅くまで相談に乗ってもらった時、駅まで迎えにきてもらった時、
とっさに「ごめんね」って言うのをやめましょう。
「ごめんね」って実は多くの場合「ありがとう」に言い換えられます。
すぐに人の下につくのをやめて、信頼感のある対等な関係を心がけてください。
「ごめんね」はネガティブが発生した時に使う言葉。
「ありがとう」はポジティブが発生した時に使う言葉。
言葉は事象や感情を引き寄せます。ポジティブをたくさん発する人にはポジティブが寄ってきますよ!
どうしてそんなに謝りたいのか理由を探ってみる
とっさに謝ってしまうのには必ず何か理由があります。
今現在はただの癖になっているとしても、そもそもはたくさん謝らなくてはいけない何かがあったから、そんな風に行動がインプットされてしまっているんです。
だとしたら、ただ「謝りグセを直す」のはとても表面的で意味のないこと。
どうして自分はそんなに謝ってしまうんだろう?そこに、根本解決のヒントが眠っています。
気持ちの良いコミュニケーションのために、自分の謝罪が無駄なものになってないかな〜?って一度考えてみるのが最初の一歩になりますよ!