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セルフイメージとは?
セルフイメージとは、自分自身をどう認識しているか?というもの。
自己認識、自己評価とかって言い方もできるかもしれません。
セルフイメージが必要以上に低いと、本来のパフォーマンスが発揮できないどころか、その低いセルフイメージ通りの現実が次々起こります。
日本の謙遜文化のせいなのかな?
セルフイメージが高すぎて困っている人は日本では少数派ですよね。
自信がある=セルフイメージが高い。ではない!
セルフイメージが自己認識や自己評価のことであるならば、セルフイメージが高い人は自信のある人なんじゃないか?と思う人は多いみたいです。
セルフイメージが高い=自信があると認識してしまうと、自信が無い人はみんなセルフイメージが低いんだ…となってしまいますよね。
だけど、自信とセルフイメージって必ずしもイコールではありません。
どういうことか説明しますね。
Tさんは自分は仕事ができると認識しています。
難しい仕事や責任のある仕事も、私ならできる!と自負しているんです。
そんなTさんに質問してみました。
「あなたはどんなひとですか?」
「私はだらしがないし、コミュニケーションも上手じゃないし、優しくもなくて、自分のことはあまり好きじゃないんです」
わかりますか?
Tさんはきっと職場ではとても自信家だと思われているでしょう。
実際本人もいい仕事をする自信はあるんです。
だけど、Tさんのセルフイメージが高いか?というと、全然高くないですよね?
だから、何かひとつのことで自信がつけばセルフイメージが上がるのか?というとそういうわけでもないんです。
かといって全てにおいて自信満々になるって無理ですよね。
誰だって得意なこともあれば苦手なこともあるのは普通ですから。
だから、自分自身がどこにフォーカスしているか?等身大の自分をどのように認識しているか?
ここがセルフイメージに大きく影響してくるわけです。
セルフイメージが低いと人生丸ごと棒に振る
セルフイメージが低いと何をするにも苦労するし、自分の思う成功や成長は望めません。
それはなぜかというと「人生は証拠探しの旅」という事実。
人間の脳は、自分の認識とふさわしい現実をピックアップするという特徴があります。
例えば、何か大きな失敗をしてしまった場合。
【セルフイメージが高い人】
- 失敗を自分の能力起因と考えない
- 失敗したと言う事実は受け止めつつも今の対処法に注力する
- 次回失敗しない方法を考え反省する
【セルフイメージが低い人】
- 失敗は自分の能力起因と考える
- 自分が悪いという罪悪感から、許してもらえる方法を考える
- 自分を責めて傷つき、同じ状況を避けるようになる
自分がどう感じるかは、起こった出来事により変わるのではなくて、
日頃から自分が自分をどう認識しているかによって変わるんです。
つまり、何が起きたかはカモフラージュ。
何が起きたかよりもどう感じたかが大切で、どう感じるかはセルフイメージに左右されるわけです。
セルフイメージ高けりゃ高いほどいい!という誤解。
ちまたでは「セルフイメージを高めよう!」的なメッセージが多いですよね。
それは私もさきほども言ったように、日本人は往々にしてセルフイメージが低い人が多いから、高めるためのメッセージが多いのだけど、
じゃあセルフイメージが高ければ高いほど良いのか?というと、全然そんなことはないんです。
実際の自分の能力や振る舞いを無視した高いセルフイメージを持つ人は、他者の気持ちを推し量ることが苦手だったり、高すぎる理想と現実の自分のギャップに苦しんだりします。
例えば「自分はこんなところで働くような人間じゃないのに…」
と思っていても、転職するわけでもなければ社内の人を小馬鹿にしていて仲良くもできない人ってたまにいませんか?
そう言う人は、そこにいる自分も受け入れられなければ、転職して失敗する自分も許せないんです。
なぜならセルフイメージが高すぎるから。
つまり、今の自分を否定してるんですよね。それってすごく苦しいです。
セルフイメージとは、高すぎもせず低すぎもせず、自分のことを正しく認識できることが大切なんです。
なので、先ほどのTさんの例でいくと…
それはADHDの影響もあってのことです。
逆に、すごい集中力はあるので、いざとなったらきちんと動く自分も知っています。
こんな感じに<良い人間or悪い人間>や<できる人orできない人>みたいな二元論的な自己認識を捨てて、
きちんと自分を把握してギャップをなくしていくことがセルフイメージの安定につながります。
ギャップが生きづらさの原因になる理由はこちらの記事でも詳しく説明してます!
セルフイメージが低くなる2つの原因
高くても低くてもだめなセルフイメージ。
だけど日本人はとにかく低い人が多い!(あ、ただ、外国人が高いのかどうかは知らないです…汗)
なんでそんなにセルフイメージが下がりがちなの?と言う原因を知って、正しいセルフイメージに調整するきっかけにしましょう!
【原因1】過去の出来事でできたプログラム
人間誰しも生きる中でそれぞれの価値観・観念を持っています。
価値観も観念も、言い方を変えれば「思い込み」なんですが、その思い込みって自分じゃなかなか気づけないですよね。
しかも「思い込み」って過去の出来事を元にプログラミングされているので、健在意識と潜在意識だったら潜在意識(自覚できない意識)の方に蓄積されていると言われています。
そして健在意識と潜在意識の脳内の割合はなんと1:9!
ということは、頭では「思い切ってやれば何とかなる!」と思っているようなことでも、腹の底では「昔も失敗したし私にこれはできない…」とプログラミングされていれば、その通りの現実を引き起こします。
結果、セルフイメージは下る一方…。
だから、大元のプログラムを書き換えないことには、セルフイメージだけ高めようとしても難しいんですよね。
なんで思い込みがあるとその通りの現実を引き起こすのか、脳内の仕組みはこちらでどうぞ!
【原因2】セルフトークで自分いじめをしている
セルフトークとは、自分の脳内トークのことです。
人間は基本的になにか考える時は、口には出さずとも頭の中で言葉を発しています。
「晩ご飯何にしよう?」
「今日もいっぱい働いたなぁ。」
「明日は気分転換でもしようかな。」
「帰りに牛乳買うの忘れないようにしなきゃ。」
そうなんです。
言葉が発達してからと言うもの、人間は言葉なくして思考できないとまで言われているほどに、頭の中のおしゃべりは一日中つづいているわけです。
けど、いちいちそれを意識している人って少ないですよね?
だけど、無意識で一日中頭の中で流れ続けるセルフトークが、こんな言葉でで溢れているとしたら…?
-
私はなにもできない。
-
またミスして怒られるかも。
-
私なんて好かれなくても仕方ない。
-
うまくいくはずがない。
-
いつもできないんだから大人しくしていよう。
-
どうせ期待しても無駄だろう。
-
やっぱり嫌われた。
自分自身の言葉を一番聞いているのは自分です。
こんな言葉を聞き続けたら、自分をいじめているも同然。
セルフイメージを下げるなと言う方が無理がありますよね?
セルフイメージを本来の自分と一致させる方法
て、ここまでセルフイメージってなに?
セルフイメージはどう影響する?
セルフイメージはどうして下がっちゃうの?
ということについてお話ししてきましたが、
ここからは往々にして低い人が多い日本人のセルフイメージを上げるにはどうしたら?という具体的な対処方法を伝授します!
やっぱり、また、どうせ…など、自分いじめの言葉に敏感になる
まずは自分の脳内にどんなセルフトークが流れているのか、今まで考えたこともないかなと思うので、把握するところからはじめましょう。
セルフトークって「癖」になっているので、自動的に流れてきます。
例えば爪を噛む癖があって直したいとしたら、まずは爪を噛んだ瞬間に「あ、いけない!」って気づくところから始めますよね。
セルフトークの調整も全く同じ。
なので、
やっぱりいつも悪い結果になる…
また失敗しちゃった…
どうせ私なんて選ばれないだろう…
こんな風に自分を卑下するような言葉が脳内で流れてきたら、「あ、また自分をいじめてる」と思うようにしてください。
人は自分が自分の見方をできないのが最も自尊心が傷つくと言われています。
だから、自分だけは常に無条件で自分の味方でいて欲しいんですよね。
ノートに自分を吐き出すことを許可する
セルフイメージの低い人は、自分への禁止事項が多い傾向があります。
例えば、「自分は仕事ができないんだから、要望を言える立場じゃない」と言った具合です。
それは自分に対しても同じで、嫉妬や怒り、怠けることなど、自分のネガティブな感情や、行動への反応が罪悪感に満ちています。
罪悪感にかられると人はどうするか?
できるだけ見ないようにするんですよ…。汗
けれど、嫉妬、妬み、怒り、拗ねる、ふてくされる…そんな感情はむしろ未来を明るくするためのヒントになります。無視していては今と何も変わりません。
だから、せめて誰も見ていない一人きりの時間には、自分の感情をしっかりと認めてあげて欲しいんです。
激しくおすすめしたいのは、ノートに書くこと!
誰にも絶対に見せないノートです。ノートに向かうときだけは、罪悪感はかなぐり捨てて、ありったけの自分の気持ちを吐き出すことを許可してあげてください。
そこから見えてくるものが100%必ずあります。これだけは断言しますよ!
セルフイメージの下がる環境を避ける
あなたの周りにはこんな環境ありませんか?
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社内ではいつも不機嫌、ストレスの発散方法といえば同じく毒舌で気の合う同僚とやけ酒&グチ大会!
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仲良くもないけど断りきれないママ友と、「いいわよね〜あのお宅は!」なんて全然関係のない別のママ友の噂話。
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「私なんて可愛くないけど、○○ちゃんは可愛くていいよね〜!」と言われ「そんなことないよ〜」と返さざるを得ない謎の謙遜合戦。
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過激すぎてみててモヤモヤするけど、気になって追ってしまう炎上目的のツイートを見る暇な時間。
どれも自分が望んで参加していないとしたら、今すぐにそこから距離を置くのがおすすめです。
人間はどうしても言葉に引っ張られます。
それはセルフトークだけではなくて、人が言った言葉を聞いたり、見たりしても同じこと。
そんな環境に身を置くことは、あなたのセルフイメージをもれなく下げます。
自分が心地よいと思う人間関係や環境をしっかり選び取りましょう。
今の自分を丸裸にして受け入れる
私はこれが一番大事かつハードだと思っています。
けどやり方は簡単。今の自分をそのままノートに書き出してください。
項目は、
「スペック(事実)&それ位対する自己評価や感想」
例えばこんな感じです。
まず事実、カッコ内が自己評価&感想
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35歳(もういい歳だ)
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独身(早く結婚したい)
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都内在住(通勤重視で仕方なく)
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営業事務(特に気に入ってない)
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年収300万円(足りない)
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勤務地品川(ラッシュまじできつい)
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身長157cm(ちょうどいいと思う)
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体重60kg(あと5kgは落としたい)
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家賃7万円(相場より安いから良し)
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1ルーム(狭い。ヨガできるスペース欲しい)
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駅徒歩15分(夜道怖いけど安さ重視)
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彼氏あり(仲良しだと思う)
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交際年数4年(いいかげん結婚して欲しい)
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デートは週1回(本当は一緒に暮らしたい)
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白髪とシミが増えてきた(衰え。見たくない)
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親から結婚のプレッシャーあり(私だってしたい)
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洋服に散財しがち(ストレス買いはやめたい)
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連絡取りやすい友人は2〜3人(みんな結婚した)
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行きつけの店はハイボール酒場(安く酔えるからいい)
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趣味は映画鑑賞(最近疲れてて観てない)
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ヨガ教室に通っている(月謝を無駄にできないという惰性)
辛辣ですね。笑
でも、こうやって素直な自分の状況とそれに対する感想を述べてみるのが大切です。
そして書き出したら、一旦ノートを閉じてクールダウン。時間をおいてから再度眺めてみましょう。
今の私ってこうなんだな。
東京で疲れたOLそのものだな。
色々我慢してるんだな。
そんな風に目を逸らさずに、客観的に眺めることは、自分を受け入れることにつながります。
目を逸らして、こうなったらいいな〜と考えたり、過去を悔やんだりすることは、今の自分の存在否定です。
否定してたらセルフイメージが下がるのは当然のこと。
そしていったん受け入れたら、その先に待っているのは、
「じゃあ私は本当はどうしたんだろう?」という、地に足のついた未来へのはじめの一歩。
過不足のないセルフイメージで、本当に望む方向へ進んでいきましょう!
自分の現実を受け入れようとすると拒否反応が起こっちゃうよ~という方は、そちらも読んでみてね!