謝っても許してくれないし、こんなことなら怒らせたくないと思って顔色を伺ってしまうと余計に怒らせたりして…。
そんな怒りっぽいパートナーに困っている人は、ただただ謝り方を変えたり、怒らせないように頑張っても無意味かも。
怒りっぽい人が怒る本当の理由、対処法、しっかり把握して作戦練っていきましょう!
Contents
怒られちゃう側を卒業するための心構え。
まずですね、これだけは最初に心に決めてほしいんですが、怒る人の怒りの中身をちゃんと見ずに、怒りそのものに惑わされてはダメです。
怒りっぽい旦那(彼氏)の根本を見る。
ただ怒りっぽい、謝っても許してくれないと言っても、その中身は人によって違います。
それなのに「自分の対応が悪いから…」とか「怒らせない方法を知りたい」と付け焼き刃な対応をするのは全くの逆効果。
怒る人にはなにかしらの主張があります。
その意思表示を見ずに表面上対処すると言う事は、燃え盛る焚き火の「火」に水鉄砲で水をかけてるみたいなもんです。
怒りの炎を消すためには「火」ではなくて燃えてる大元の「薪」にバケツで水をかけなきゃ消えません。
そして、火を消したからと言って乾燥した場所にその薪を放置したら、くすぶっていた火種がまた燃え上がるかもしれない。
だから、薪を置く場所、保管方法を考えるのと同じように、怒りっぽい人にも最適な環境があると知っておいてください。
怒りそのものに屈しない。
怒りのパターンにはいくつか種類があるけれど、中には怒りたくて怒っている(発散)人もいます。
その場合、謝ったりおだてたりすれば、相手はあなたを服従させられたと感じて、快感を得られる脳内物質が発生します。
そうなるとその先は見えてます。
怒って気持ちの良い感覚を味わえるとなれば、何度でも怒ります。
そうなったらもうあなたがどう振る舞おうが、どう謝ろうが関係ないですよね?
だから、相手を怒らせた=何か悪いことをしたのかも、自分に改善点があるのかも…とすぐに自分を我慢させるのはやめてください。
根本的な部分から、怒り怒られるという誰も気持ちの良くない状態を抜け出すことを考えましょう。
怒る人は何で怒っているのか?
そういえば怒りっぽい人って何で怒ってるんでしたっけね?
おそらくあまり怒らない人からすると「え?今ので怒るの??」という謎のキレ方をしてると思うんですが、それにはこんな事情があるんです。
実はいつも不安な世界で生きている
最も多いのはこのパターンです。
怒りって、本来であれば自分を守るための【反応】です。
サバンナでゾウがライオンに襲われた時、基本的には逃げるけど、たまに攻撃に転じますよね?
あれが怒りのシンプルな構造。
何か不安なことがあったり、怖いことがあったりした時に、攻撃に転じなければ自分の身に危険が生じるかもしれない!そう思った時に怒りは発動します。
つまり、怒りっぽい人というのは怒らない人に比べて生きている世界が不安で満ちているんです。根本からして見えてるものが違うってこと。
不安でいっぱいだから、安全を取ろうとして我慢が増えるし、
必要以上に頑張っちゃうし、相手に自分の気持ちをわかってほしいと必死になっちゃう。
その結果、怖い!わかってもらえない!悲しい!→怒り。と言う構造。
おそらくこれを読んだ怒られ側の方々は「うちの旦那(彼氏)は偉そうだし、そんな感じじゃない!」と思うかもしれないですが、
そんなえらそうな態度に見せないと生きられないのも怒りっぽい人の特徴です。
怒ってばかりの人がいたら、あぁ、生きることが不安で怖がっているんだな。そう思ってほぼ間違いないです。
怒りっぽさの例外3つ
ほとんどの怒りは不安から発生するものだけど、何事にも例外はつきもの。一応紹介しておきますね。
1.発散したいだけ
さっきも少し話に出てきましたが、怒って相手を屈服させることに快感を覚えちゃってる人もいます。
このパターンの人に有効なのは、動じないこと。
謝るとしても深刻にさせずに極力軽く接すること。
屈服させることが目的なので、相手が全然平気そうにしていると興味を失います。(より怒って屈服させようとする可能性もあり。それでも重く受け止めない。)
パートナーがこのパターンで、今までずっと【怒る→屈服する】ということを繰り返してきた場合、動じなくなると関係そのものが終わってしまう可能性はあります。
だけどそれってそもそもが不健全な上下関係。見直してみても良いと思いますよ!
怒られても「はぁ?へぇ?」と良くわかってない風を装おうと、「こいつに言っても無駄だ。わかってないから屈しない。」と思うみたいですよ。笑
2.別に怒ってない
なんとこのパターンも実はあるあるです。
例えばあなたのパートナーがこんな会話が日常の家庭で育った場合…
「なにやってんだよ!」
「そっちが悪いんだろ!?」
「ちょっと邪魔なんだけど!」
「はぁ!?馬鹿じゃねーの!?」
側から見ると怒ってんじゃないの??と思うようなやりとりが、その人の育った家庭では「普通」
めちゃくちゃ荒れているように見えても「ごはんだよ〜!」の一言でみんな笑って集まれるならそれで成立しているわけです。
だからこの場合は、表面上の言動に惑わされない、相手の態度に疑問を持たない。(だって育った環境だから共感しようにもできないし)
3.境界性パーソナリティ障害(ボーダー)
一度怒ると手がつけられなかったり、DVになってしまったりする場合はボーダーを疑ってみるのもありかもしれません。
今回ボーダーの詳しい説明は省きますが、あまりに怒りっぽくて、本人も意図せず人間関係を壊してしまい、反省してもまた爆発…なんてことが続く時は、本人の意思力だけでは何ともならないこともあるので、専門医の受診をおすすめします!
パートナーが短気で許してくれない場合はどうしたら良いのか?
さて、怒る理由がわかったところで、じゃあどうすればいいのさ?と言う部分をお話ししていこうと思います。
対処方法は大きく分けて2つ。
本人が治したいと思ってるか思ってないかで違ってきます。
【1】本人に自覚があって治したい意志がある場合
怒りたくないし、家族とももめたくないけどコントロールが難しいと思っている場合は、ぜひともパートナーがサポートしてあげてください!
まず、怒る人は何をきっかけに自分が怒っているのかわかっていないことがよくあります。
怒らない人からしたら意味わかんないって思うかもしれないですが、これ本当なんです。
なぜそうなるかと言うと、怒りはその奥にある不安や悲しみを隠すための感情だから。
怒りっぽい人は隠す癖がついていて、自分がなにで怒ってるのかも麻痺しちゃうんです。
だから、怒っている時のことを自分一人で後から分析して「俺ってこんな時に怒るよな…」なんてパターン分析できている人はほぼいません。
パートナーがそこの補助をしてあげるると変化が加速しますよ!
- 予定外のことが起こると怒る
- 言いたいことがうまく伝わらないと怒る
- 寝不足、空腹など余裕がなくなると怒る
- 自分の価値観と相手の価値観が違うと感じると怒る
- 焦ると怒る
- 恥ずかしい思いをすると怒る
- びっくりすると怒る
- 正義感が発動すると怒る
- 自分のペースを乱されると怒る
- 期待と違ったから怒る
- うまく対処できなくて我慢の結果怒る
どうでしょう?え?そんなこと?って結構びっくりな内容もあるのでは?
あまり怒らない人からすると、例えば誰かに馬鹿にされたと感じて怒るとか、そういう正当な理由じゃないの?って思っちゃうけど、
実際怒りっぽい人のパターンを分析すると、上記のような単純なものが多いです。
だけど、単純だからこそ手立てもあるってもんで。
分析して本人が納得したら、あとは二人でどう予防していこうね?と話せば、状況は大きく変わるはず。
意外かもだけど、人間心理の根本はそんなに複雑なものじゃないんだよね。
【2】本人に自覚がない場合
手強いのはこちら。本人に自覚がない!というパターン。
さっき紹介した「別に怒ってない」の人への対処法もこれと同じかなーと思うんですが、相手は別に怒ってなくても、怒ることを治そうと思ってなくても、怒られてると感じる側は嫌なわけですよ。(これ重要)
それをそのまま我慢し続ける必要はないですから、しっかり対策していきましょう。
まず、相手が怒らないように自分一人が何かを正そうと思ってはだめ。
怒る、怒られるの関係性が続いているなら、そこには必ず補完関係があります。
怒るパートナーも問題だけど、それを許してきたあなたも必ずいるわけです。
だから、まずはあなたが変わること。といっても、今まで以上の我慢をしましょうとか言う話ではないです。
むしろ逆、我慢するのをやめて、しっかりとパートナーと向き合う覚悟を決める。
そのために、今まで怒る相手を野放しにしてしまった自分をやめる。
自分で自分を怒りの被害者にしない。
そしてやることは2ステップ。
- 相手の言動の中で、これは大丈夫、これは無理と感じるものを線引きする。
- その結果を相手に伝えて、どこが歩み寄れてどこは難しそうなのかを二人で探る。
自分がどこまで許容できてどこから無理なのか、わからない状態で相手に対して「怒るあなたが嫌」とだけ伝えると、相手は全否定されているように感じてしまいます。
そのため、自分はどこは大丈夫でどこが無理と思っているのかを明確にしてください。
その上で【あなたにこうしてほしい!】と要望を伝えるのではなくて、【私はあなたのことを信頼していて、だけどこの部分だけが辛く感じるのだけど、どうしたら良いと思う?】と相談してみてください。
怒りっぽい旦那&彼氏対策まとめ
カウンセリングをしていると、怒ってしまうことに悩んでしまう人と、怒られてしまうことに悩んでしまう人、両方に言えることがあります。
それは、「両方とも我慢しすぎ!がんばりすぎ!」です。
人間どれだけお腹の力を抜いてリラックスして生きられるかが幸福度に大きく関係してきます。
怒りっぱなしは辛いし、怒られる方も辛い。
それを、さらに頑張って何とかしようとしてしまう人の多いこと…!
完全に逆です。どれだけ思い込みを手放して、自分を縛る常識や概念から心を自由にするかが大切です。
実際、怒りそのものにアプローチするよりも、お腹の力を抜いて生きることをトレーニングして行った方が、自然と怒りは軽減します。
そしてそれは怒られる側も同じ。どうして理不尽な怒りを引き受けてしまうのかな?そこにはやはり、不要な力みがあるんです。
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