でも一番つらいのは、怒られること自体以上に許してもらえないこと。
今後もよい関係を築いていきたい相手を怒らせてしまったときは、
こんなことを考えてみると良いかもしれません!
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早く許して欲しいあなた・落ち着く時間が欲しいあの人
よく<怒りの対処法>で検索すると「一刻も早く謝りましょう」と書いてあるのを見かけます。
確かに自分が悪いと思うのであれば、一回目の謝罪は早いほうがいい。
けれど、焦るがあまり許してもらうことばかり考えると、逆に怒りに火をつけてしまう場合もあります。
とういうのも、叱っているのと怒っているのでは状況が違います。
相手がもし感情的に怒っているのであれば、謝られたからと言ってそれを収められるかどうかは、あなたの反省や謝り方とは関係ないかもしれないんです。
感情は大人になればある程度は理性でコントロールできるけれど、一時的に抑えたとしても完全に消えているわけではありません。
人間も動物ですから、そんなに聞き分けの良いものではないんです。
もしかしたら、一度落ち着く時間が欲しいかもしれないお相手に何度も謝るのは、嫌な感情を蒸し返してしまい逆効果。
今一度相手の状況を冷静に見つめてみて、本当に今が謝罪のタイミングなのかを見極めてくださいね。
自分本位の謝罪になっていないか
相手のタイミングを見るのと同じくとても重要なのが、自分本位の謝罪になっていないかということ。
そもそも謝るのは、どうしてでしょう?
この理由が「許してほしいから」だとすると、相手にはそれが見抜かれている可能性大。
謝罪においてあなたの都合は関係ありません。相手がどう感じてどうしたいのかが重要。
決してへりくだる必要はないけれど、
- あなたと今後も良い関係を築いていきたい。
- 本当に申し訳ないことをしたと自覚している。
この二つについてはしっかりと念頭に置きたいところ。
その上で、許すかどうか決めるのは相手です。
許してほしい気持ちはもちろんあれど、相手には許さない権利もあるのだということだけは理解しておきましょう。
怒りの理由がわからない時の対処法
ここまでの対処法は怒りの理由が明らかな人には有効ですが、なぜ怒っているのかわからない場合には、タイミングを見計らうも何もありません。
だってあなたは何のことやらわからないわけですから。
相手の怒りの理由はわからない、それでも相手との関係を修復したいと考えているのであれば、とりあえずで謝るのはやめましょう。
自分本位な謝罪と同じく自己保身のための謝罪と受け取られかねません。
まずは理由を知らないことには始まらない
さっさと謝って丸く収めてしまいたいところですが、まず最初にやることは当然ながら【怒りの理由を聞く】です。
ここで、怖いがあまり理由を聞かずに、ああではないかこうではないかと妄想を膨らませてしまう人がいますがそれは危険。
妄想は所詮妄想の域を出ないため、自己嫌悪に陥ったり自分を卑下する原因になります。
ですが、相手の望んでいることはあなたが反省することではあったとしても、あなたが自分自身を嫌いになることではないはず。
どんどん勝手に思いもよらぬ方向に走られビビられ落ち込まれても、相手との心の距離は離れるばかりです。
申し訳ないのだけども、自分には何が癇に障ったのかが分からない。良い関係でいたいから、よければその理由を教えてほしい。
まずは素直にそう伝えることが大切です。
それでも相手が理由を教えてくれない時は「自分で考えろ」または・・・
理由を聞いてみたところで、相手が実は怒っていなかったというならまだしも、明らかに怒っているのに理由を教えてくれないという場合もあります。
そんな時はあなたにとっては辛いですが「自分で考えろ」ということか「理由を知って謝罪されたところで許す気は無い」のどちらかの可能性が高いです。
どちらの場合であっても言えることは、今のあなたはその人にとって【許されるあなたではない】ということ。
謝罪を受け入れるかどうかは相手次第。
その相手がまだだというならば、今の状態のままではダメですよということです。
ただ、裏を返せば今がダメなだけで、金輪際絶対に許されないというわけではありません。
人の心は常に流動的。
あなたがまた良い関係を望むのであれば、必ずその時は来ます。
自分はその人とどんな関係を望むのか、しっかりと意思を固めた上でその時がくるのを待ってください。
ポイントは、その時は必ず来る。です。
相手の怒りが【屈すること】を目的としているならば関係の見直しを
ここまでは【怒らせてしまった人に許してもらう】という観点で話をしてきました。
ですが、許してもらおうとする前に、少し考えてみてほしいことがあります。
それは、相手の怒りはあなたが屈することを目的としていないか?ということ。
正しい怒りの表現は一概に悪いものではなく、コミュニケーションする上でとても重要です。
ただ、相手の目的が怒るための怒りであったり、あなたをコントロールするための怒りであった場合、
謝罪することで一時的には関係を修復しても、長い目で見た時には今後の関係が一層悪化する可能性もあります。
恐怖を回避するため反射的に謝罪するのではなく、
- その人との関係は今後も本当に続けていきたいのか?
- 相手の目的は何か?
- 嫌われることを恐れての謝罪ではないか?
- 後にどんな関係を築きたくての謝罪か?
こんなことを考えてみてください。
「誰かを怒らせた=自分が悪い」という構図は全ての出来事に当てはまるわけではありません。
丸く収めることだけが正しいコミュニケーションでもありません。
人と人同士、対等で誠実な関係を作っていくことが、自分にとっても相手にとっても大切です。
誰かにあなたの悪いところを
— terico. / デザイナー兼カウンセラー (@teriha_o) 2019年4月17日
指摘されたとしても
それはその人から見た
悪いところでしかないかも知れない
もし何人かから指摘されたとしても
あなたがそれを曲げたくないなら
それでいい
目の前にいる数人の意見で
世の中を判断しちゃダメ
本当に大切な人からの声を
聞くようにね