怒り怒られ悩む人へ

感情コントロールの必須項目「怒り」の正体を知る。

terico.
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怒るのって、疲れるし、人間関係も壊れるし、百害あって一利なしとか思ってませんか?それはね、断じて違う!怒りっぽいのも、悪いことではないんですよ!

【怒り】って具体的には何のこと?

そもそも怒りとは、自己防衛のために発生する感情だと言われています。
動物にも基本的に備わっていて、怒りの行き着く先は「闘争」または「逃走」です。

例えばオスの熊が縄張り争いをしたとして、まずは怒りの感情を全身で表現します。
その結果相手に勝てると思えば「闘争」という選択肢になり、勝ち目が無いと判断すれば「逃走」します。いずれの選択肢も、自分の身を守るための行動ですね。

そのため本来であれば生きる上でとても大切な感情なのですが、いかんせん現代社会では命の危険が生じるような場面はほとんどありません。そのため【怒り】という感情自体が「不要なもの」「大人気ない」と嫌煙されがち…。

本当は沢山ある尊い感情のうちのひとつですから、まずはジャッジせずに受け止めることが大切です。

自分を大切にすると起こる心理的効果。【思考<感情】で人生が好転する理由。思考よりも感情を優先すると人生が好転する理由を心理的に理詰めで解説!我慢して大人になるよりも、感情解放で気ままに生きた方が自分も周りも幸せだなんて超お得。始めない手はないですよ!...

【怒り】が発生するメカニズム

全ての感情が湧いてくること自体は尊いことですし、必要なことです。ただそれは「反射」とは違い、選択肢が自分にあります。

どういうことかと言うと、例えば暑い鍋を触ってしまって「熱いっ!」と手を引っ込める。これは「反射」です。鍋を触ってから手を引っ込めるまでの間に自分の意思や価値観は影響しません。

けれど、例えば誰かに「疲れた顔してるよ」と言われ、「失礼だよ!」と怒った場合、言葉をかけられてから「失礼だよ!」と発言するまでの間には、あなたの価値観や意思が影響しています。

つまり、とても短い時間の中で、反射のような形には見えるけれど、怒ることを選択するバックグラウンドが自分にはあるんです。
同じ「疲れた顔してるよ」という発言でも、受け取るタイミングや言われた相手によっては怒らない可能性もあるわけです。

terico.
terico.
選択なんてしてないもん!怒りたくなくても怒っちゃう!!

そう言いたくなる気持ちはものすごくわかります。
けれどまずは【怒り】は自分が選択している。
そういうものなんだと理解する事が、怒りのエネルギーマネジメントの第一歩です。

現代人は怒りっぽい。その理由は?

昔は良かった。なんて言葉を聞くこともありますが、実際に昔と比べて現代人はイライラしていることが多いと言われています。

1番の理由は「スピード」です。

Amazonで注文した商品が、4日後に届いたらどう感じますか?
LINEが既読の状態で2日返事が来なかったらどうですか?
待ち合わせの時、3分の遅刻でも前もって連絡してくる友人はいませんか?

様々な道具やインフラが便利でインスタントになったおかげで、現代人は待てなくなっています。また、自分が待てない分、相手からの要求もスピードアップしていて、結果としていつも焦っているような状態なのです。

オク
オク
「焦り」はMP消費が大きいよ!
【焦る→怒る→MP減退→さらにイライラする】っていう負のループが発生しやすくて危険!

怒りは【二次感情】大切なのはその奥にある気持ち。

心理学において怒りは【二次感情】と言われています。

一次感情…自分の本心
二次感情…一次感情が発生したことによって引き起こされた感情

どういうことかと言うと、例えば先ほどの熊の例で行くと、熊が森の中でほかの熊と遭遇して最初に感じることは「自分の縄張りを脅かされるかもしれない」「攻撃されるかもしれない」などの【恐怖】です。
その結果、自分の身を恐怖から守るために【怒り】が発生します。

人間もそれと同じで、例えば待ち合わせをすっぽかされた場合、「ないがしろにされた」「時間を無駄にしてしまった」などと理解をして【悲しい】【辛い】といった感情が先に発生します。
その後「ないがしろにするなんて酷い!」というように【怒り】が沸いてくるわけです。

つまり、怒りの奥底には何か他の感情が必ず隠れているため、怒りをコントロールするためには、奥底の一次感情に気づくことが大切になってきます。

【怒り】のエネルギーマネジメント

最終的に自分のエネルギーマネジメントをしていくにあたり【怒り】のエネルギーをマネジメントしていくことは必須項目です。
なぜ二次感情にも関わらず【怒り】のエネルギーは要注意なのかを説明していきますね。

【怒り】は炎のようなエネルギー。扱いを間違えると自分も他人も焼き尽くす。

漫画などでキャラクターが怒っている時、メラメラと燃える炎が背景に描かれているのを、誰もが一度は見たことがあるはずです。
【怒り】とは正にあの炎のようなエネルギーを持つ感情です。

一気に燃え上がって、周囲を焼き尽くすばかりか、下手すると自分まで燃え上がって消えてしまう。
ネットの「炎上」なんて言葉も正にそうで、制御できない状態、次から次へと勢いのつく状態、炎はそんなパワフルなエネルギーで、それに例えられる【怒り】もまた、MP消費MAXのパワフルな感情なんです。

ただ、炎も上手に使えば灯りになったり料理に使えます。
怒りのエネルギーも同じで、消すのではなく活かす方法を身につけるのが大切です。

【大人の発達障害】ADHDの怒りパワーって実はすごい!短気さんのエネルギー量は未知数。

個人的な話ですが、以前友人が「怒るのって疲れるからなかなか怒れない」と言っていたのを聞いて衝撃を受けました。
私は元々ものすごく怒りの感情が強かったため、しょっちゅう怒っていて「疲れる」なんて考える隙もなかったからです。

ADHDの脳の特性として、この怒りの感情が抑えられない人は多いです。

けれど、怒った時のエネルギー消費はADHDの人もそうじゃ無い人も同じなはずなんです。
それなのに、しょっちゅう怒れるということは、元々持っているエネルギー(MP)量が人よりも多いということ!
あなたの身の回りにも、いつも怒っている短気さんはいませんか?彼らは皆一様に、エネルギッシュでは無いでしょうか?

そのパワフルなエネルギーを、怒ることや怒りを抑えることに消費してしまうのは勿体ないです。
怒りは消すのではなく活かすもの。
悪者扱いするのではなく受け止めて、せっかくの有り余るエネルギーを活用していく方向に持っていきたいですね。

terico.
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このサイトではADHDの人でも実践できるエネルギーマネジメントの方法や考え方をご紹介していきます!脳の特性だからと諦めないで、一緒に頑張りましょう。
もちろん、ADHDではない短気さんにも役立つ情報ですよ!