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感情コントロールの肝【人間の持つ2種類のエネルギー】とは?

terico.
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大人になると感情をコントロールすることを求められる場面が一気に増えますよね。けど、大人だからっていきなりそんなに上手くなれない!って人も多いのでは?今日はそんな感情コントロールの肝になるエネルギーについてのお話です。

人間も機械と一緒!?自分のエネルギー消費、意識したことありますか?

「実は感情コントロールにはエネルギーマネジメントが重要です。」
なんてお話をすると「エネルギー?スピリチュアル的な話ですか?」と訝しがられることもありますが、そんな人こそ日頃エネルギーを意識できていない証拠なので、ぜひこれからは意識してみてほしいところです。

当たり前ですが、機械を動かすためには何かしらのエネルギーが必要です。
それと同じで、人間もご飯を食べなければエネルギー切れで動けなくなってしまいます。

けれど人間の場合、機械の充電のように残量◯◯%なんて表示は出ませんから、自分のエネルギー総量はどれくらいで、今日はどれくらい使って…と意識できている人は少ないもの。
しかもそのエネルギー、身体を動かした時だけじゃなくて、何か考え事をした時、感情が動いた時、誰かと会った時…全ての活動で消費されていっているんです。

限りあるエネルギーをどこにどれだけ使うのか?
ここを意識できるようになるだけで、感情のコントロールも格段に上達しますよ!

人間のエネルギーは【HPとMP】の2種類ある

突然ですがロールプレイングゲーム(RPG)ってやったことありますか?

ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーとかのジャンルですね。
あの類のゲームって、みんなHP(ヒットポイント)とMP(マジックパワー) と言う、残りのエネルギーがどれくらいかを示す値があるんです。

HPは人間で言うところの体力とか生命力みたいなものなので、敵に攻撃されて0になったらゲームオーバーです。MPは魔法を使うと減っていくエネルギーで、無くなっても死にはしないけれど、魔法が使えなくなるので敵と戦うことは難しくなりますね。

そして実は現実社会の人間にも、こんな感じでHPとMPの関係が当てはまると思ってほしいんです。

HP=体力…単純に身体を動かすと消費するエネルギー
MP=精神力…頭を使ったり感情が動いたりすると消費するエネルギー

ゲームの中と同じように、人間もHP(体力)が無くなれば身動きが取れなくなります。MP(精神力)は無くなっても無理やり動くことは出来るかもしれませんが、パフォーマンスは格段に落ちます。

HPとMP、そんなものがあるんだなという事をまずは頭の片隅にいれておいてくださいね。

2種類合わせて【ライフゲージ】人によって限界値に差がある

HPとMPを2つ合わせて【ライフゲージ】と呼びます。このライフゲージ、人によって最大量が全然違うんです。

HPの方で見ていくとわかりやすいのですが、例えば小学生の頃のマラソン大会。生まれつき体力のある子と、少ない子がいますよね。これは単純に生まれ持ったHP量の違いです。
それと同じように、MPの量も人によって違っていて、ずーっと考え事や空想に浸るのが得意な子もいれば、難しいことを考えるとすぐ疲れちゃうという子もいます。

どちらかのエネルギー量が多ければ、もう片方も多いかと言うと全くそんなことはありません。
人によって、何がどれだけの値かは大きく異なります。

ただ、HPの方は多い人と少ない人の差が見てればなんとなくわかるけれど、MPの方ははたから見てもなかなか分かりづらいです。
そして本人すらも、自分のMP量は把握できていない場合が多いですし、他人の総量が見えない分、自分が人と比べて多いのか少ないのか?そこもわからないと言う場合がほとんどですね。

エネルギーマネジメントが感情コントロールに効果的な理由

ここまででお分かりの通り、みなさん普段からHPは意識できてると思うんです。
単純に体力のことなので動き回ったら疲れるし、寝不足だと全回復はできなかったりします。

では、MPはどうかと言うと、精神力、気力、判断力など、頭を使うことで消費されていくエネルギーなので最悪0になっても動けます。 息切れもしません。なので普段意識しづらいんです。
だからと言って気力も判断力もない状態で、 頭ぼーっとさせて日常生活を送ったらどうなりますか?

仕事ではミス連発。
うまくいかないからといって電車ではイライラ。
夜寝る前はネガティブ全開でうっかりSNSに痛いことを書き込み、
そして私ってダメなんじゃないかと思い込む……
動けないわけじゃないの。気力がないだけで……。
なんてことになりかねません。(泣)

だからこそ、HPだけで考えていては片手落ち。体力があるからってがむしゃらに動いているようでは、 思うような効果は得られませんし、感情コントロールに必要なMPを上手に残せません。
自分の限りあるエネルギーを、どこにどれだけ注ぐのかをマネジメントする。これが自然になってくると、自分が落ち込みやすいタイミング、爆発しやすい傾向が見えてきます。そのために、まずは意識しながら行動することがとても重要です。

気づかぬうちにMPを消費しがちな3つのこと

例えば、苦手なことをやる時は、得意なことをやる時よりもMPは減りやすいです。
例えば、嫌いなあの人のことでモヤモヤする時、貴重なMPが気づかぬうちに垂れ流し状態です。特にここでMPを消費するのはもったいない!という代表的なMP垂れ流しシーンを見てみましょう。

  1. 毎日小さな決断(選択)を繰り返すこと
  2. 過去の嫌な出来事に意識を取られること
  3. 不要なものに囲まれて生活すること

❶の小さな決断は、細かくMPを削っていきます。ルーチンワークを大切にする人は時に大きな偉業を成し遂げます。それは、日頃無駄に消費するMPを無意識に抑えられているからなのかもしれません。

❷は、考えたって仕方が無いと思いつつ、過去の嫌なことをぐるぐると考えてしまうような時のことです。考えるだけでエネルギーを消費すると思ったら、出来るだけ無駄なぐるぐるは避けたいですよね?

❸不要なものに囲まれて生活すると、それだけで視覚を通して無意識下に様々な情報が入ってきてMP消費につながります。部屋の中で探し物を探すのなんて、HPも一緒に消費するので最悪です。

嘘みたいな話かもしれませんが、こういった小さな積み重ねで無駄なライフゲージの消費を抑えると、感情のコントロール力もアップするんです。
こんまりさんのお片付けが、人生を変えるのも、こういったエネルギーマネジメントに繋がるからかもしれませんね。

【大人の発達障害】ADHDの人は体感覚が鈍いことがある=ライフゲージ無視になりがち

最後に、ADHDの人の場合です。
ADHDの人は、体感覚が鈍いことがあります。さらには過集中の最中なんて周囲の音も聞こえないですから、自分のHPやMPがどうなっているかなんて頭から抜け落ちるなんてことも当然と言えば当然です。

そのため、気が付いたらなんか気持ちが不安定だけど理由がわからない。でもイライラする…。なんてことが起こります。(泣)

そんな時は、自分のライフゲージがどうなっているかな?と自分に問いかけてみてください。
私の場合は、この問いかけるというワンクッションがあるだけでもかなり楽になりました。
イライラの理由がわからないと、なにかとても良く無いことが起こるんじゃ無いだろうか?などのネガティブ思考に引きずり込まれがちですが、
よくよく考える隙ができると「単純にエネルギー不足かもしれないから寝よう!」と気づけるようになったからです。

カズ
カズ
まず最初に大切なのはエネルギーの種類を知ること!

オク
オク
2番目にエネルギーを意識して生活する!特にMPの方ね!

terico.
terico.
そう!それが出来るようになってきたら、今度はそれをどうコントロールする?ってところだね。それは色々とテクニックがあるからまた今度紹介します!