鎌倉移住のリアル

鎌倉へ移住して約1年。リアルな暮らしの中で感じたメリットとデメリットは?

terico.
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2018年の2月、鎌倉のユースホステルに丸1ヶ月滞在しました。
そこで本格的な移住を決めて、4月にはお引越し。
鎌倉という土地で暮らしはじめて約1年。
住んでみたら見えてくる、鎌倉の良いところとちょっとな〜なところ、移住者のリアルをお話します!

私が鎌倉を移住先に選んだ理由

もともと私は神奈川県川崎市で生まれ育ちました。
川崎と言ってもいわゆる「山川崎」と呼ばれる地域で、川崎駅周辺のような都会では無く、緑がたっぷりの新興住宅街です。
そこから社会人になり東京に10年以上暮らしていたのですが、東京を好きだと思ったことは一度もありませんでした。

いつかは大好きな海の近くで暮らしたいな〜老後かな〜と思い続けること10年。
ふと気がつけば、毎日自由な生活をするフリーランスに。
今なら好きな場所で暮らせると思い、海の近くをリサーチしたところ、都内への交通の便が良さそうで海が近い場所が、江ノ島・逗子・鎌倉の三択くらいしかなかったんです。

江ノ島は元彼が住んでるし、逗子は地味そう。
そんな安易な消去法で選んだのが鎌倉。
なんと、元々鎌倉への憧れは皆無だったんですよね。笑

カズ
カズ
そんな理由でボクも一緒に鎌倉に連れてこられました。(汗)
フェレットは広い場所が嫌いなので、海にも行かないよ…

これがリアルな鎌倉!移住してみてわかった色々

まずお伝えしておきたいのが、私がお話しする鎌倉は、あくまでも鎌倉駅周辺の地域ということ。
鎌倉駅から少し離れればとてつもない高級住宅地がありますし、江ノ電で極楽寺あたりまでいけばそこは海のイメージは全くなく、緑がいっぱいの地域です。
そんなことも知らずに、前情報も何もなしで引っ越してしまった私ですが、やはり実際に引っ越してみるとそれなりに色々あるもので…。

通勤電車に乗らないならば交通の便はかなり良い

鎌倉には、江ノ島電鉄、JR横須賀線、湘南新宿ラインの3種類の路線が走っています。
江ノ電は鎌倉と藤沢を繋いではいるけれど、スピード的にも車両的にも観光列車の役割が濃く、鎌倉駅まで徒歩や自転車で行ける距離の人はほとんど利用しないかなーというのがリアルなところ。

JR横須賀線は主に大船・横浜・武蔵小杉・品川・新橋・東京→君津や成田まで
湘南新宿ラインは大船・横浜・武蔵小杉・大崎・恵比寿・渋谷・新宿・池袋→大宮や高崎まで

これだけ見ても分かる通り、横須賀線と湘南新宿ラインだけで都内の主要な駅をかなりの割合で網羅しており、乗り換えなしで行けてしまいます。
しかも、鎌倉から二駅隣の大船駅まで行けばJR東海道線に乗り換えが可能。
東海道線に乗り換えれば川崎・浜松町・有楽町などにも行けるんですよ。これは便利!

ただ、通勤電車はなかなかの混雑です。
横浜まででも30分。都内までだと1時間近くかかるので、その間ずっと人混みの中立ってるのは結構辛いかも。

私は週に3回ほど都内に行きますが、通勤電車には乗らないので100%に近い割合で座れます。
都内までの1時間、本を読んだりブログを書いたり爆睡したり、都内に通う時間もゆったり有効活用できるので、不便さはほとんど感じないですね。 

美味しいお店はたくさんあるけれど、観光地だってことは忘れずに…

鎌倉は飲食店が非常にたくさんあります。
なので美味しいと評判のお店情報を聞きつけては行くようにしていても、情報過多で食べるのが追いつかないほどです。
ただですね、休日に鎌倉を訪れたらそれは気合を入れて素敵なお店に行くけれど、実際住んでみるとそんなに毎日外食とはいかないもので…実はこんなデメリットがあります。

・すごく高い。なんなら都内より高い。ランチで1,300円は普通です。
・小町通りは観光客で溢れかえっているので、気合いを入れないと足を踏み入れられない。
・ほとんどのお店がアイドルタイムを取るので15時〜18時にご飯を食べられる店がかなり少ない
・夜閉まるのが異常に早い。通常9時。遅いお店で11時。サイゼリアですら11時。
・サラリーマンはみんな都内で飲んでくるので居酒屋が無い。

観光地ならではです。平日の夜なんて、仕事帰りで遅くなったサラリーマンはどこでご飯を食べれば良いんだろう?と言う感じ。

京都みたいに「ジモト」と「ヨソモノ」の区別は正直あるの?

これは普通に生活していたらあまり感じないですね。
鎌倉自体が移住者が非常に多いので、そこで区別しているとキリがないと思われます。
私も越してきてから「同期ですね〜」なんて話を何度したことか。

ただ、自分が鎌倉のお店で働くなるとそこはまた別なようです。
特に小町通りは組合もしっかりあって、新しく入っていくのが難しいと言われています。
私も実際鎌倉の飲食店で働いていた時期があったのですが、店同士の話となると途端に「あの店地元じゃないでしょ?」なんて会話が聞こえてきたり来なかったり。(笑)

鎌倉の飲食店(特にお酒を提供するお店)はみんなやたらと話しかけてきますから、小さなコミュニティがたくさんあります。そういう意味でも、一人暮らしで移住しても最初だけ頑張れば孤独にはなり得ない街って感じですね。

肌感覚的には、ちょっとしたマンモス校と変わらない程度の街の狭さ

鎌倉駅周辺で言うと、海と山に囲まれていて、主要なお店は狭い地域に密集しているので、街はかなり狭い印象です。
実際に面積が狭いのかと言うとそうではないのですが、肌感覚として狭い。人と人の距離がすごく近い。
いうなればマンモス校くらいの感じ。みんな知り合いというわけではないし、全然会わない人もいるけれど、1日構内にいれば誰かしらに会う。そんな距離感。

なぜそう感じるのかと言うと、鎌倉駅周辺の主要道路が4本くらいしか無いからではないかと。
地元の人が使うのは、御成通り・由比ヶ浜通り・若宮大路・六地蔵の通り(名前不明)くらい。
その全ての通りを端から端まで歩いても、1時間半もかからないような長さです。
小町通りは観光客しかいないし、海沿いの国道134号線は海に用事がなければわざわざ通りません。

そのため、その道路を歩いていると相当な確率で知り合いに会います。
(私の知り合いが多いという説もあるけど…)

その他、鎌倉あるある。嘘みたいだけど本当の話。

その他住んでみてわかった細かい鎌倉あるあるです。

・男性のヒゲ率が異常に高い
・クリエイター率(特にデザイナー)が異常に高い
・都内に通わなくて良いお仕事の人が大半
・離婚して越してきた女性が多い(私もだ…)
・精神的に自由人で都会が肌に合わない個性派揃い
・「ゆいがはま」の発音で地元かどうかがわかる(らしい)
・狭い街なのにスナックとBarとカフェの数がおかしい
・高齢の方が行方不明になると捜索依頼がスピーカーから流れてくる
・お出かけの人とお仕事帰りの人への声かけは「今日は都内?」←出稼ぎ的なイメージ(笑)
・観光客と地元民の行動範囲はくっきり分かれているので実はあまり影響がない
・ただし江ノ電に乗らなければいけない時だけは観光地である事を突きつけられる

結果、私にとって鎌倉移住は正解?それとも不正解?

居住年数1年で、結論から言ってしまうと、私の場合は大正解です。
正直今は鎌倉の魅力に取り憑かれてしまっていて、許されるなら鎌倉から出るのは週に1日くらいでいいやという感じ。(笑)
今のところ、引っ越しの予定は皆無ですね。
特に気に入っている理由と、今後不満になり得そうなことをご紹介します。

住んでいる人には共通の空気感があって、私はそれが心地良い

鎌倉あるあるでも少し書いたのですが、鎌倉に暮らしている人の職業だけ見ても、都内とは違い偏りが大きいです。
都内に暮らしていた頃は、いわゆる会社員の人が大半なのに対し、鎌倉ではデザイナー、ミュージシャン、美容師、アーティストなどクリエイティブ職の人と普通に出会えますし、そうでなかったとしても自営業の割合はかなりです。

そのせいなのかは謎ですが、鎌倉に来てから会社の愚痴というものをめっきり聞かなくなりました。
多くの人にとって共通の話題ではないからなのか、はたまた自分で選んで働いているという意識が強いので、仕事に対しての満足感が高いのかは不明です。

ただ共通の空気感として、お金に固執しないフットワークの軽い人が多いように思います。
たとえ今はアルバイトの身だとしても、気にしていないというか…。
おそらく鎌倉の方が特殊なんだとは思いますが、私が会社員時代何年も聞き続けた「正社員最強説」は局地的な価値観だったのだろうか?と感じるくらいです。

私自身フリーランスという働き方を選んでいるので、そういう意味でも共通言語の多い鎌倉は居心地がいいです。

海と山と神社仏閣がある生活の非日常感

どこを見渡してもビルばかりで、息をつけるのは近所にあった洗足池公園くらいだった私にとって、海まで行けば自分の視力の及ばない水平線の彼方まで見渡せるということがもうすでに奇跡のようでした。
ちょっとした恐怖を感じるような静けさのある木々の中で、一人きりでいられる時間を取れるのも奇跡です。
少し身を引き締めたい気持ちの時も、神社仏閣は選び放題。

要は日常の中に非日常がごろごろ転がっている感じとでも言いましょうか。
ちょっと疲れたなと思ったり、いつもと違う景色が見たいなと思えば、気分転換できる場所がたくさんあるんです。

しかも街全体がこぢんまりしているからか、飲食店主催のイベントが数多く開催されています。
そこに参加すれば誰かしら知り合いがいるというのも、出不精な私にとっては嬉しい環境ですね。

ただし、永住するとなると話はまた別だろうと思われる理由

鎌倉に越してきてから出会った人たちはお互いに「鎌倉地元?」から始まり「鎌倉にきて何年?」という会話が定番なんですが、入ってくる人数も多ければ出る人数も多いのかなと。
というのも、移住して10年以上という人の方が圧倒的に少なくて。

長くお店をやっている方も口を揃えて「鎌倉はほとんどの人にとって通過点だからね〜」と言っていました。
鎌倉を心底気に入っている人が多いのに、反面みんな短期間で次の場所へ移っていく。

まだ一年しか住んでいない私には想像が及びませんが、大きな理由の一つとしては、メリットでもある「街の狭さ」だろうなと。
単純に飽きそうだなというのもありますし、なにより田舎特有の「噂話」はすごいです。
横のつながりも本当に濃いので、何かやらかすと噂は瞬く間に広がります。

まぁ、何もやらかさないで大人しく暮らしていればなんら問題無いんですけどね。
長年暮らしていたら、何があるかわかりませんから。(笑)

まとめ。鎌倉は良くも悪くも田舎である。

もうこれは本当にそうです。
こだわりが強くクリエイティブな人が多いからか、街ゆく人を見渡してもセンスの良い人は多いですし、お店もたくさんあるので不自由は無いのですが、街の性質としては結構な田舎です。

「鎌倉に住んでます」と言うとすごい確率で「羨ましい!」「すてき!」と言われます。
なぜか外から見るとブランドイメージが強いようです。
けれどそれはあくまでも外から見たイメージでしか無さそうです。

実際に暮らしてみて感じるのは、ブランドよりも田舎感。
ハイセンスよりも目立つのは、職人の作り上げた地道感。
憧れられるようなキラキラではなく、小さくとも自分のこだわりを表現したい、良い意味で頑固者が多い街。

私にとっての鎌倉は、そんな街です。
これから2年後3年後、どんなふうに心境が変化していくのかが私自身楽しみです。