「好きなことで、生きていく」ってYouTubeのCMでありましたよね。
あれ見て好きなことで生きていけたら良いのになぁ〜って思った人はたくさんいたはず。
けど正直心理と脳の観点から言わせてもらうと、好きなことしないでうまく行くほど人生甘くないんですよ(笑)
今日から存分に「好き」を追求する人生に転換するために「好き」について解説していきます!
Contents
【好き】そのものについて具体的に考える。
【好き】ってなんだろう?
まず【好き】ってなんだと思いますか?
いろいろな答えがでてくるかと思いますが、心理的にこれは好きとは違うな〜!というのが、何かの報酬目的でやること。
お金が欲しいから本を読んで知識をたくわえる。
とか
褒めて欲しいから掃除をする。
とかね
これはお金や評価が欲しいだけで、本を読むことや掃除をすることが好きなわけではないですよね。
つまり、純粋な【好き】とは、なんのお金や感謝など外側からの報酬がなくても、やりたい!と思えること。と定義します。
【好き】行動化するための2つの動機。
この、なんの報酬がなくても好き!やりたい!と思えて行動すること。この動機を心理的に【内発的動機づけ】と言います。
逆に、何かの報酬のためにやるのは【外発的動機付け】
で、この内発的動機付けは何をエネルギー源にしているかというと、自分の内側から湧き出てくる【好き】の力。なわけです。
逆に外発的動機付けのエネルギー源は、いわずもがな【お金】や【評価】ですよね。
内側から湧き出る【好き】のエネルギーと、外側からもらう【報酬】のエネルギー、どちらがより安定的かつ継続的でしょうか?
【好き】を知って趣味にするのもとても豊かなことではありますが、もし【好き】を人生や仕事に絡めていきたいとおもうのであれば、長く続けていきたいですよね。
そんな時に、お金や名声を動機として走り出してしまうと、どうしてもどこかで息切れを起こしてしまいがち。
人生に真剣に向き合いたいのならば、むしろ【好き】を無視してはだめ。
というか、
好きなことしないで人生うまくいくほど甘くない。ってことなんです。
好きのエネルギーを持続するために【内発的動機付け】の要素を知る。
動機付け理論を定義した心理学者のエドワード・L. デシ,(Edward L. Deci)によると、内発的動機付けを高めるに必要な3つの欲求があります。
- 自律性への欲求
- 有能感への欲求
- 関係性への欲求
自立性への欲求
「自分で選びたい」という人間の基本的な欲求です。
例えば大好きな本を読むことも、自分の好きなタイミングで好きな本を読めれば満足ですが、この時間にこの本を読みなさい。と言われたら一気にモチベーションは下がります。
同じ好きなことをやるとしても、自ら進んでやらないと【好き】が薄まっちゃうってことなんです。
有能性への欲求
「私にはできる」「成長している」などの有能感を持つことへの欲求です。
本を読むのが大好きでも、めっちゃくちゃ難解で私には難しすぎる!と感じれば、読むのが嫌になりますよね。
これは、挑戦していることへのレベル感が合っていないからモチベーションが下がるんです。
大切なのは適度な挑戦。少し頑張れば克服できる!乗り越えられる!ことが次もやってみよう。という動機になるんです。
ちなみに、簡単すぎても人は飽きるので、適度なことが重要。
関係性への欲求
「人と関わりたい」「人の役に立ちたい」という欲求です。
人間はどうしても集団の生き物ですから、ずーーーーっと自分一人が好きで楽しければそれで満足かというと、そうでもないんですよね。
どこかでその【好き】を他者への貢献へ変えたくなったり、人に教えてあげたくなったりするのは自然の流れなんです。
最初から人のために何かをしようとするのは、報酬を求めてしまっている場合もあるのであまりお勧めできませんが、好きを追求した結果には、必ずだれかの笑顔があることは大切にしたいですよね。
【好き】が見つからない人の心理パターン
とはいえ、そもそも好きが見つからないよ!という人も多いはず。
どうしたら内発的動機付けにつながる【好き】が見つかるのか、このパターンにハマってしまっていないかチェックしてみてください。
そもそも同期が外的なもの
【好き】だけではなく、日頃から自分の感情を無視する癖の付いている人は、全体的な感情への感度が鈍っているので【好き】も見つけづらくなっています。
その結果、わからないなりに出す答えが「外側の報酬を得られるものを好きと思い込む」という状態。
好きなことと得意なことがズレるのはよくあることです。
そのため、得意なことをとりあえずのばしていくうちに、その分野で褒められるようになる。そして、褒められることやお金をもらえることが嬉しくて、その行動そのものが好きなんだ!となるわけです。
ダメなことではないんですが、先ほども言った通り、外発的動機付けは外からのエネルギー供給がなくなるとエンストしてしまうんですよね…。
最初から有能感を探している
好きなこと探しのジプシーになっている人に多いのがこれです。
内発的動機付けを起こさせるために必要な欲求の中に「有能感」というのがありましたよね。
「わたしならできる」という感覚です。
この有能感、はじめからある程度できる事柄の場合は最初から得られるんですが、なかなか最初からうまくできることって多くないです。
何事もある程度取り組んでみてから、少しずつコツをつかんでできるようになっていくのが普通なので、この有能感を得られる前に「向いてない!」とやめてしまうと、ずっと好きを探し続けるループにはまってしまうんです。
もし、何か始めても続かないな〜という人は、少しでも「できるかも」という感覚が出てくるまでは待ってみてください。
少しできるようになって、それでもそんなに好きじゃないのであれば、それの時に次にいきましょう。
意味のないことを自分に許可していない
なんの報酬もなくても【好き】と思えることに取り組まないと、途中でエンストしてしまうけれど、なんの報酬もまったく無いものは仕事にもならないわけで……
と、先々のことを考えて、自分の【好き】にフタをしていませんか?
将来の役に立つかどうかや、お金になるかどうか、時間を無駄にしないかどうか…そういうところに目がいってしまっていると、感情への感度も鈍って純粋な【好き】をみつけることが難しくなります。
まずは、損得勘定いっさいなしで自分の好きなことを好きでいることに許可をだす。
好きなもんは好き。やりたいからやる。そこに意味は要らないし、善悪もありません!
エガちゃんの芸に意味なんてないじゃん?エガちゃんがあの芸に意味があるかどうかなんて考えてるとは思えないじゃん?(笑)
でもそれがいい!価値は周りが勝手に感じるもの!
今日からできる!人生を【好き】で選べるようになる方法
must を捨てて want を選ぶ癖をつける。
今日からこれを徹底してください。
千里の道も一歩からです。地味ですが効果絶大ですよ!
具体的には、日頃自分が無意識でとっている行動や、選択にまず目を向けてみます。
そのなかで、どれがmust(しなければいけない・したくないがしている)で、どれがwant(したいからしている)なのかを選別してみてください。
行動もそうですし、持ち物などもチェック対象です。
毎日フルメイクするのはwantですか?mustですか?ポイントメイクだけではダメですか?
毎日会社に持っていく鞄は気に入っていますか?デザインがいまいちだけど便利だからと妥協していませんか?
こうやってチェックしていくと、日常のなかにどれだけmustが溢れているか気づくと思います。
気付いたら今度は、そのmustの中でやめられるもの、変えられるものを選んで捨てていきましょう。
徐々にwantが増えてくると【好き】への感度は爆上がりします。