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自分の世界をひっくり返すものは意外と身近に転がっている。【永遠のソール・ライター展】

ソール・ライター 展

terico.
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ふらっと渋谷まで写真展を観てきました。
デザイナーとしてもこういったアートに触れることは大切なんですけど、実はカウンセラーとしてもすっごく重要な活動だったりします。
アートなどの心に訴えかけてくるものは人生ひっくり返す近道なんですよ!

フォトグラファー、ソール・ライターという人

ソール・ライターは、1950年代からファッション・フォトグラファーとしてニューヨークの第一線で活躍。
しかし58歳になった年に自らのスタジオを閉鎖し、世間から姿を消した。

 その存在がふたたび脚光を浴びたのは、2006年のこと。
ドイツのシュタイデル社から出版されたカラー作品の写真集『Early Color』が世界的な反響を呼び、当時すでに80歳を超えていたソール・ライターにとって、第2のデビューとなった。

 「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」では、17年の展覧会開催以降発掘された未整理資料のなかから、モノクロ・カラー写真、カラースライド等の多くの作品を選出。
また今回はソール・ライターの生涯を映し出すアーカイブをデジタル技術を駆使し再現することで、その創作の秘密に迫る。

ソール・ライター 情報 アート 心理学

アート作品ゴリゴリな人じゃないからとっつきやすい

どんな職業でもそうだと思うのだけど、みんなそれぞれに自分の得意分野というものがありますよね。

中には「私ただの事務職なんで…」的なことをいう人をちょいちょい見かけるけど、ただの事務職ってなんじゃい!?という話でして。

みんなそれぞれその業界・会社・経験などで、同じ職業名の中にも専門性があるわけです。

ちなみに、デザイナーとしての私は、女性向けのデザイン、パッケージ、そしてWebの導線を活かすデザインが得意。

カウンセラーとしての私は、生きづらさを抱えている働く世代の女性を心理的不自由から解放していくことが得意。

で、それと同じように、フォトグラファーにも色々な専門分野や、その分野だからこその撮り方というものがあるんですよね。

ソール・ライターという人は、もともとファッション雑誌のカメラマンから、その作品のアート性の高さで有名になった人。

ということで、最初からゴリゴリ作品作り込み系のアーティストとはちょっと趣が違いました。

要は、誰かからの依頼を前提に数々の写真を撮ってきた人なんですよね。

だから、個人的に撮った何気ない街の写真や、最愛の人を撮った写真も、どこかファッション性があって馴染みやすいなという印象でした。

晩年のライターは仕事としてのスタジオを閉鎖して、自分のための写真を撮り続けたようですが、それでもファッション雑誌で培った素養というのは滲み出るものだなと感じました。

何を言わんとしているのかわからない前衛的なアートで苦しくなってしまう人も、この展示なら「綺麗だな」とか「かっこいいな」というストレートさがあってわかりやすいので、写真展初心者さんにもおすすめです。

ソール・ライターの言葉は現代に疲れた女性に刺さる。

ソール・ライターという人は、写真家としても素晴らしいのですが、その生き方、在り方、人生哲学も人気の理由です。

富や名声よりも、自分の愛する人や生活に重きを置き、毎日を大切に生きる姿勢。

それが数々の名言として残されていて、今回の展示でも写真とともに紹介されていました。

何事もスピード勝負でストレスフルな現代に、すっかりエネルギーを吸い取られたそこの淑女も、 ライターの言葉と、その言葉を持つ人がファインダー越しに切り取った世界に、何か感じとるものがあるんじゃないかなーと思います。

私個人的にいいなと思ったもの、いくつか引用しておきますね。

写真を見る人への写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時々提示することだ。


取るに足りない存在でいることは、はかりしれない利点がある。

重要なのは、どこである、何である、ではなく、どのようにそれを見るかということだ。

神秘的なことは馴染み深い場所で起きていると思っている。 何も、世界の裏側まで行く必要は ないんだ。

肝心なのは何を手に入れるかじゃなくて何を捨てるかなんだ

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自分の可能性を広げるのはいつも情動(感情)を動かすもの

話は変わりますが、私がカウンセラーになろうと思い勉強をしていた当時、先輩カウンセラーの方のお話を伺う機会があったんですよね。

そこで先輩が口をすっぱくして言っていたのが、

クライアント様
クライアント様
自分の感性を磨きましょう!

ということ。

デザイナーならまだしも、なぜカウンセラーが感性を磨く必要があるのかというと、
感性が磨かれ、感度が高まることは、より多くの他人への関心へ繋がるからなんですよね。

相手のことを慮ることができるようになるし、心を寄せて話を聴けるようになる。

そしてそれって、アドラー心理学の「共同体感覚」とつながるんです。

例えばすっごい急いでる時にコンビニのレジで並んでいて、店員さんがとーってものんびりしていたら、ちょっと気持ちが焦りますよね。

早くしてよ〜!って心の中で思うこともあるはず。

だけど例えばその店員さんが自分の親友の息子ちゃんで、バイトデビューの日だったらどうです?

焦る気持ちは変わらないかもしれないけれど、心を寄せることができますよね。

それが共同体感覚。他人とのつながりを感じられる状態です。

感性を磨いていくことは、共同体感覚の幅を広げること。

だから、世界を味方につけたければ、映画を観る・本を読む・アートに触れる・出かける… そういった情動(感情)に刺激を与える行動が実はとても大事。

合わない同僚をなんとか変えようとしたり、自分が合わせようとするよりも、ずっと簡単でずっと楽しくてずっと効果的だからお試しあれ。

余談だけど自由人には自由人が寄ってくる

最後にこれは余談なんですが、ソール・ライター展がとても良かったので、写真家の友人に「良かったよ!」と連絡しました。

したら速攻で「渋谷のBunkamuraいるの??なら遊ぼ〜!」と連絡が入り、そのまま品川の水族館に行ったりおいしいご飯を食べたりして急遽丸一日オフに。笑

平日の真昼間にですよ? 私が会社員の時だったら、そんな時間にしかも急に声かけて捕まる大人なんているわけない!って思ってました。

だけど、いざ自分が自由人になってみたら、気づけば周りはそんな人ばかりです。

じゃあなにがどうしてそうなった?って話なんですが、その答えは簡単で、私自身がそれを望んだから。それだけなんです。

自分が身を置きたい場所も、一緒にいたい人も選べるんですよ。

自分の人生だもの。好きに選び取れるんです。

私の母の口癖は「人生なんて思い通りに行くこと1つもないよ。」でした。

それを小さい頃から刷り込まれ続けた私ですら、選び取れる力を身に付けたんですよね。

だから、自信を持って心理と脳について学びましょう。とお伝えしている今があります。

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永遠のソールライター展:開催情報

最後に、永遠のソール・ライター展の開催情報をご紹介。

開催期間

2020/1/9()3/8()
1/21()2/18()のみ休館

開館時間

10:0018:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

会場

アクセスマップ

Bunkamura ザ・ミュージアム

入館料

一般:1,500円
大学・高校生:1,000円
中学・小学生:700

チケット

チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケット、e+(イープラス)、JTB 他主要プレイガイドで購入可。
個人的にご贔屓しているe+貼っときます。
https://eplus.jp/sf/detail/2170570001