特に、学生の頃であれば合わないなら付き合わないという選択ができましたが、社会人になるとなかなかそれも難しいし…。
職場に20~30人いれば、その中で合わない人が何人かいるのは至極普通のことです。
だからと言って無視するわけにもいかないし…。そんな職場のお悩みについて解決策を挙げてみました。
Contents
合わない人・嫌いな人はどうして現れるのか?
そもそも職場は働きに行く場所であって、学校のように友達を作る場所ではありません。
大きなくくりで言えば、売上を上げるためにみんな同じ目標に向かって働いているはずですし、仕事だからとある程度は割り切っているにもかかわらず、どうしても合う人と合わない人は現れます。
ちなみに、人間関係を円滑にするために必要な心理の基礎的なお話については、メルマガでも詳しくお話ししていますので、下記よりご登録ください!
まずは嫌いな理由、合わない原因を探ってみよう
人は鏡。なんて言葉を聞いたことはありませんか?これは心理学で言う「投影」のことを指しています。
投影とは、簡単に言うと自分自身の中にある価値観が外側の人や物に対して映し出されるという状態です。
わかりやすい例で説明すると、大抵の日本人は街中でゴミのポイ捨てをしている人を見かけたら「非常識だな」「なんてことをするんだ」など、ネガティブな感情を抱きます。
これは「ゴミはポイ捨てしてはいけない」という価値観が投影されて、不快感を引き起こしているわけです。
そのため、職場の嫌いな人のどこが嫌いなのかを探ってみると、逆にあなたの価値観を知ることができます。
ちなみに、同族嫌悪といって、自分自身が持つ嫌いな部分を相手が見せることによって嫌な気持ちになると言う場合もあります。(これも投影のうちの一つです)
例えば、本当はのんびり屋な一面を持っているけれど、仕事上はスピード重視で頑張っている人は、マイペースに仕事する人に対してイライラするといった状態。
いずれにせよ、相手の言動により自分の感情が動くということは、あなたの何かしらの価値観に触れているということ。
なぜその人がそのような行動をとるのか視点を変えてみる
次に考えてみたいのは、なぜその人はあなたをイラつかせたり、不快感を感じるような言動を取るのか?というところ。
人が様々な言動を取るのには、側からは理解できなかったとしても、それぞれに理由があるもの。
自分の物差しで「ありえない!」と切り捨ててしまう前に、その人はなぜそのような行動をとるのか?という別の視点を持ってみましょう。
というのも、相手に対してイラつく時は、相手があなたを分かっていないと同時に、あなたも相手のことを理解していない証拠なのです。
相互理解ができれば、ある程度の価値観の違いは許容できるもの。
まずは自分の価値観、次に相手の価値観を知ることは、自分の気持ちをコントロールする上でもとても重要なのです。
相手には相手のパーソナリティがあることを理解する
人と人とのコミュニケーションの中では、相手の行動の理由について考えを巡らせてみると同時に、相手のパーソナリティも大切にしないといけません。
人間とは感情の生き物です。たとえ会社内で当たり前の事であっても、本人に納得感がなければなかなか行動に繋げることは難しいものなのです。
例えば、仕事は常に全力で一生懸命取り組む人と、仕事は無理せずできる範囲で過程を大切にする人がいたとします。
お金をいただいているプロフェッショナルという一方向の観点から見れば、全力で一生懸命な方が良さそうに見えます。
けれど、だからと言って仕事より家庭を大切にしたいという気持ちは誰にも邪魔できないものなのです。
その人それぞれのパーソナリティがあ理、それは変えようのないもの。
この事実を受け止めて、パーソナリティを侵害せずに協力できる体制を心がけましょう。
合わない人・嫌いな人の対処法
さてここからは実践編です。
合わない人、嫌いな人とは具体的にどんな風に付き合っていけばいいのでしょうか?
うまくやらなきゃいけないと思うのをやめてみる
まず、人間だれしも合う合わないが必ずあります。
全ての人とうまくやっていくのは不可能ですし、誰にも嫌われずに生きることも出来ません。
ましてや職場は人間関係以前に「働いて利益を上げる」という大きな目標があります。
真剣に仕事をするからこそ、立場の違いによる利害の違いも生まれて当然。
うまくやろうとするのではなく、全力で関わらずに済む方法を考えるのもエネルギー消費になります。
その余ったエネルギーを仕事に注げると思えば、避けることは逃げではなく、仕事を円滑にするための方法の一つとなるのです。
上手くやろうともせず、無理に相手を変えようともせず、かつ仕事のパフォーマンスを今よりも上げていく事は両立可能ですよ!
合わない、嫌いと認識することそのものがエネルギーの無駄消費だと意識する
人間の身体の中で、もっとも大きなエネルギーを消費しているのは「脳」です。
脳は日々の様々な決定や考え事のたびに大きなエネルギーを消費しています。
そしてエネルギーはポジティブなものよりもネガティブなものに大きく消費される法則があります。
つまり、嫌いな人のことを考えたり、合わない人にイライラすると、それだけで1日のうちの貴重なエネルギーがダダ漏れ状態になるのです。
仕事を終えて家に帰ると、ドッと疲れが出ますよね?
その1日の疲れのうちの多くが、出来ることなら関わりたくない相手に渡してしまっているとしたら…。
ちょっと不本意ですよね。勿体ないです。
貴重なエネルギーは自分自身に使えるよう、無駄なイライラや相手のことを考える時間そのもを減らすように意識したいところです。
職場での役割、目的にフォーカスする
日々忙しさに忙殺されていると、どうあがいてもその環境には自然と慣れてしまうものです。
いつまでも入社した時になんでも目新しく感じることは出来ません。
そして慣れは視野を狭くします。
どうしてその会社を選んだのか?
どうしてその職種を選んだのか?
どうして働くのか?
あなたのそもそもの目的はなんだったでしょうか?
少なくとも、嫌いな人や苦手な人への対策で日々頭を悩ませるために働いているわけではないはずです。
なんの制限も無かったら、どんな職場で、どんな人と、どんな気持ちで、何を目指して働きたいですか?
その目の前の合わない人は、本来の目的を思い出すために、目の前に現れてくれたのかもしれませんね。
嫌だと思うことをされているなら、きちんと断ることも必要
ここまでは自分自身の視点や考え方の切り替え方法についてお話ししてきました。
けれど、こちらが何をしたわけでも無く、相手にしないよう気をつけたとしても、相手が執拗に嫌がらせをしてくるような場合もありますよね。
そんな時は、こちらの考えを改めたところで相手は変わりません。(相手にしないだけで変わる場合もありますが…)
ただ、理不尽な嫌がらせをしたり、不当な扱いをしてくる人というのは、嫌がらせをする相手を選んでいる場合がほとんどです。
誰にでもそのような振る舞いをしているわけではなく、ちゃんと自分に都合の良い相手を選別しているわけです。
理不尽に怒鳴られた時、今をやり過ごせばと思って我慢していませんか?
自分の担当ではない仕事を押し付けられた時、他に被害が出ないようにと引き受けてしまっていませんか?
相手は調子に乗っているか、はたまたあなたに寄りかかっているか…いずれにせよ、きちんと断ることも大切な仕事のうちです。
私は理不尽なことは引き受けませんよ。と意思表示することも視野に入れてみてくださいね。
どうしても避けられない相手ならば逃げることも一つの手段
これは最後の手段ではありますが、職場という上下関係がある以上、避けられない相手というのも現れることがあるわけです。
上記のような方法を様々考えてみたけれど、どうにもストレスを軽減するのは難しそうだと感じるならば、部署異動を願い出てみたり、職場を変えることも策の一つです。
人間は環境を変える時に必ず不安とストレスを感じるようにできています。
そのため、嫌ではあるけれど慣れ親しんだ職場を出ようとすると、否が応でも様々な不安が押し寄せます。
その不安で縮こまってしまわずに、本来の自分の働く目的を考えてみてください。
その目的は今の場所で、合わない相手と格闘していて叶いそうですか?
合わない人・嫌いな人の出現は自分の怒りの原因を知るためのヒント
職場に限らず、身の回りに起こるネガティブな出来事は、自分を知るためのヒントになります。
自分らしく、好きなように人生を選択して行くためにはまず、自分を知らないことには始まりませんし、
逆を言えば、自分がわかると人生は思った方向へ動かせるようになってきます。
そしてそれは人間関係についても同じことです。
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