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【感情】ってなんだろう?
そもそも【感情】ってなんだか考えたことありますか?
中には人間にしか備わっていない感情もありますが、多くの動物たちも感情を持っていたりします。
もともと感情は、自分の身を守るために発生していると言われている原始的なものなんですよね。
わかりやすいもので言うと「怒り」という感情は何かの身の危険から自分を守るために発生、戦うか逃げるかの選択肢をとっさに導きだします。
つまり人間も動物も同じで、全ての感情は生きていく上で必要性があるから発生しているわけです
それをとてもわかりやすく表現しているのが、ディズニー映画のインサイド・ヘッド。
物語の中では、ポジティブな感情である<ヨロコビ>と、ネガティブな感情である<カナシミ>が抜け落ちてしまった時、人はどんなふうになってしまうのか?
どうして全ての感情が必要なのかを、とても分かりやすく描いてくれています。
ポジティブでもネガティブでも感情が沸き起こることこそが尊い!
感情のない人生って聞いたら、なんだかとても無味乾燥だなと思いませんか?かといって、ポジティブな感情のみで生きていくことは難しいことも誰だってわかる事実ですよね。
人生山あり谷あり、人生楽ありゃ苦もあるさ…なんて昭和歌謡的な価値観、めんどくさいなぁとか思うんですけどね。実際ある程度は仕方がないし、それらが人生を彩っていることもあったりします。
全ての感情は必要なもので、人それぞれの経験からくるプログラムや、動物的な本能から、自然発生的に湧いてきます。
当然ながら、どの感情をいつどのように感じるかはコントロールできるものではないんですよね。
だとしたら、人間が生きていく上ですべての感情に良し悪しも優劣も無く、感情が湧いたら何かのサインだ!とキャッチすることが大切なんです。
感情の発生する脳のプログラミングについては、こちらの記事でも詳しく説明しているので見てみてください!
だから、ネガティブの方を強く感じるように出来ているし、暇になるとネガティブを探しだす癖があるから、うっかり放っておくと不幸に向かって一直線なんだってさー。(笑)
代表的な感情たち
【ポジティブ】
喜び・楽しさ・幸福・安心・愛しさ・癒し・感謝・好奇心・名誉心・期待・同情・感動・親近感・冷静・興奮・優越感・尊敬・勇気
【ネガティブ】
悲しみ・怒り・恐怖・不安・後悔・不満・緊張・嫌悪・恥・軽蔑・嫉妬・劣等感・恨み・諦め・無気力・空虚感・落胆・寂しさ
苫米地英人さんのこちらの本は感情の種類と、
それぞれがなぜ発生するのか?どう扱ったら良いのか?が、読みやすく紹介されています。
そんなに文字も読みやすいので、心理学というよりは、
感情の種類について入門編として読んでみると面白いかもしれません。
自分の感情に鈍感でいる(抑えつける)と起こること。
1.やりたいことがわからなくなる。
例えば「怒る」という感情を忌み嫌って、本当は怒っているのにその感情を無視して笑顔でいるようこころがけるとどうなるか。
なんと、他の感情も一緒に感じなくなるんです!
感情を感じるための心のセンサーは、どれか1つの感情だけをシャットアウトすることはできません。
そのため、怒りや悲しみや嫉妬など、ちょっと感じたくないな…と思うような感情であっても、感じないようにしたり我慢することで、喜びなどのポジティブな感情も同時に感じにくくなります。
そうなると、自分がやりたいことへの興味関心も鈍くなり、結果として自分はどんな人生を歩みたいのか?どんな仕事をしたいのか?そこすらもわからなくなるという負の連鎖に…。
2.人生の軸が<外側>になり自己価値を感じられなくなる。
感情を無視して理論などの思考を重視している人が、何かを判断する時に基準にしているのは【常識】【効率】【正義】などです。
そうなると、常に正解は自分ではなく外側の環境や状況になります。
けれど、この世の中で、全世界共通で誰もが絶対に賛同する正解って…ありませんよね?
世の中には矛盾があって当然。
外側の正解を追い求めると、いつまでも振り回されることになり、自分の中の軸を見失ってしまいす。
また、外側に正解があるとなると、自分自身の価値も外側からの「評価」に頼ることにもなりがち。
「給料が上がらないのは自分の会社員としての価値が低いからだ。」
そんなことを思って、仕事にやりがいを感じられなくなったりしていませんか?
本来ならば人は存在するだけで価値があります。
感情を無視していると、その根底すらも揺らいでしまうんですよね。
3.爆発する。
湧いてきた感情を抑えつけると、一時的には収まります。
けれど、潜在的にはそのモヤモヤが消えることはありません。
きちんと感情を感じてあげて、息抜きをしたり、誰かに話したりしないと、その感情は必ず(100%!)どこかで形を変えて爆発します。
なにかの些細な出来事で怒ってしまったり、何気なく言われたひと言で悲しくなってしまったり…
そんな時は、日頃から自分の感情への配慮が足りないのかもしれませんよ!
自分の感情を大切にすると起こること。
1.そのままの自分を好きになれる。
感情を抑えつけることは、自分自身を否定することと同じです。
自然発生的に湧いてくる感情を見て見ぬ振りをするということは、生まれたままのナチュラルな自分を否定するようなもの。
誰でも自分をないがしろにしてくる相手のことは好きじゃないですよね?
それと同じで、自分のことを好きになれないと言う人は、自分の感情を否定して生きているが故に、潜在的な部分で「自分に否定的な自分」が嫌いなのかもしれません。
2.人生の豊かさに気づけるようになる。
ひとつひとつの感情を大切にすると、全体的な感情への感度が高まるため、感受性が豊かになります。
すると人生のあらゆる出来事がワクワクするものへと変わっていき、次第に自分からポジティブなものを探すようになってきます。
そのループに入ってしまえば、人生は豊かさで溢れていることにも自然と気づけるようになりますよ!
テリコ:ネガティブな感情を否定して、他の感情まで感じなくなっている状態の逆ってことだね。日常のなにげない瞬間からも豊かさを感じられるってとっても贅沢!
3.優しい人気者になる。
自分の感情を大切にできる人は、他人の感情にも共感し、尊重できるようになるんです。
共感力が高く相手の気持ちを尊重できれば、当然ながら人が集まってきますよね。
自分自身の感情を大切にするだけで、自分を好きになれて、人からも人気がででてしまうなんて、感情は大切に扱えるようになるってめちゃくちゃお得!だと思いませんか?
今日からすぐに始められる【感情を大切にする方法】
具体的にどうすることが【感情を大切にすること】なんでしょう?すぐに始められることを3つご紹介します!
- 小さな選択に妥協をしないで心の声を聴いてあげる
- 「普通・常識」「絶対」「必ず」「〜べき」という言葉を疑ってみる
- ネガティブな感情をジャッジしない
❶は本当に小さなことからで大丈夫です。
例えば、妥協して選んでいたコンビニ弁当を、ちょっと高いけど好きなお店での外食に変えてみるとか、本当はちょっと嫌だった事を減らしていきましょう。
❷の「普通・常識」「絶対」「必ず」「〜べき」といった種類の言葉は、【正解探し】の意味を多分に含む言葉です。なるべく使わないように心がけて、もしそれが頭をよぎった時は「本当に絶対なのかな?」など、一旦立ち止まってみるのがおすすめです。
❸のネガティブな感情も、大切な感情の一つです。
例えば嫉妬の感情は、私もそうなりたい!という願望のあらわれですし、怒りの感情は身の危険を感じている証拠です。「私今、嫉妬しているんだなぁ」と、ただ受け止めて、良し悪しのジャッジをしないよう心がけてください。
けど、続けることでびっくりするような現実にワープしちゃうのが心理と脳の面白いところなんです!
私もほんの数年前は人生どん底でしたけど、たったの一年弱でひっくりかえしましたからね!
おまけADHDの感情センサーは通常の100倍の感度
ADHDの人の場合は特に、感情のセンサーが敏感だと言われています。
それに加えて小さい頃から人と同じことが出来なかったり怒られることも多いため、自己肯定感も下がりがち…つまり、周りの様子を伺って【正解】探しをしてしまうクセが付いている場合も多いんです。
ただでさえ敏感に感情が動くのに、それを人よりも制御して生活していたら、それだけで日頃から大きなエネルギー(MP)を費やしていることになります。
自分の感情を大切にすることと、他人の感情を大切にすることは両立が可能です。自分の感情を大切にしたからといって、他人に迷惑をかけることとイコールにはなりません。
ADHDの人は素晴らしい才能を持っていることも多いため、縮こまってしまうのはもったいないです。
誰でも自分「らしい」のが一番だものね!