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どうしようもない怒りが収まらなくなってしまう時は誰でもある
ふとした出来事がきっかけで怒りを感じてしまうことは、誰にでもあります。ただ、イラっと感じてストレスになったとしても、たいていの場合は時間が経って忘れたり、イライラが気にならなくなって気持ちも落ち着いてきます。
けれど時折怒りが収まらなくなって、自分でコントロールできなくなってしまうこともあるものです。
時間をかけて忘れようとしてもぶり返す怒りの場合、気分が悪いだけでなく、考えるだけで無駄にエネルギーを消費していることをまずは把握しておきましょう。
また、恒常的な怒りっぽさや日々のイライラに対処していくためには、根本解決の道として人の心理について知るというのも大切です。
怒りが収まらないパターン1:思い通りにいかないことが続いた
あなたが長い間ずっと思いを寄せていた彼と、やっと付き合うことが出来たとします。
最初のうちは、何度かデートを重ねる間、幸せな気持ちに浸れますが、時間が経って倦怠期に入り、相手のちょっとした一言が気になって喧嘩になってしまったとします。
それをきっかけにイライラ……仕事もミス連発……肌も荒れるし……もう嫌ー!
例えばこんな風に、自分がこうしたいという願望の通りに物事が進まない状況が続いてしまうと、気持ちはさらに不安定になり、怒りが止まらなくなってしまいます。
こんな時は、なんでこんなに嫌なことが続くんだろう?と、嫌なことにフォーカスするよりも前に、まず自分がループにハマってしまっているということをまず自覚しましょう。
人は目の前の現実を、良くも悪くも自分の納得のいくように情報収集する習性があります。
そのため「嫌なことばかりつづく!」と思えば現実はその通りになります(正確には、なったように見えるだけですが…)
更には人間の脳は「慣れ」が大好きなので、嫌な目に会う状況があまりに続くと、それに慣れてしまい嫌な状況を継続しようとし始めるという怖い特性もあるんです!
本人は嫌だと思っていても、脳がその状態を気に入っちゃってるかもしれないよ?
だからループは早めに断ち切るのが大切!
怒りが収まらないパターン2:大切にしている価値観が傷ついた
人は心がひどく傷ついたり、つらい出来事や悲しい出来事を経験すると、自己防衛的に強い怒りを感じるように出来ています。
例えば、普段から人間関係を円満にするために、周囲の人への配慮を欠かさないことにとても価値を置いていたとします。
そんな人がある時、信頼する相手の自分勝手な振る舞いを目撃したとすると、自分の価値観との乖離を受け入れることができず、相手に対して怒りの感情を抱いてしまう可能性が高くなります。
人は誰でも自分の心や行動を支えている価値観を持っていて、それが大きく傷ついたり損なわれた時に、怒りを感じるように出来ているのです。
そのため、人それぞれが持つ価値観はもちろん、自分が日頃どんな価値観(スコトーマ)を当たり前と思っているのを知ることが大切です。
怒りが収まらない時の対処法
きっかけはほんの些細な事だったのにイライラの感情が続いてしまって辛い…
強い怒りが収まらなくて長引いてしまう時には、どのように対処すればよいのでしょうか。
仕事での怒りが収まらない時
上司とのいざこざや、仕事の失敗などから火がついてしまった怒り。
私たちは常にストレスにさらされて仕事をしていますから、強い怒りにとらわれてしまうと、仕事がはかどらなくなってしまったり人間関係に悪影響を及ぼしてしまいます。
仕事に私情をはさんではいけないと思いつつ、人間ですから、時に個人的な感情が抑えられなくなってしまうこともありますよね。
仕事中には、人に対しても物事に対してもある程度の割り切りが必要です。
マイナスの感情に捉われてしまいそうになったら、そのエネルギーを本来は何に使いたかったんだっけ?と考えてみましょう。
本来であれば、仕事に使うためのエネルギーを、怒りに消費してしまうのは勿体無いこと。
怒りの感情にのまれると、うっかり相手を打ち負かすことや、自分の正当性を示すことなどに頭が行ってしまいますが、人生のなかで限りある貴重な時間とエネルギーです。
自分の状況を俯瞰するためにも「本来の目的」に立ち戻る習慣はとても有効です。
また、その目的に集中するためにも、デスクが散らかっていたらキレイに掃除、整理整頓も大切です。
脳に入ってくる身の回りの情報は出来るだけシンプルに。
これも怒りに飲み込まれないためにとても有効です。
恋人への怒りが収まらない時
恋人の振る舞いや、ちょっとした言葉にイラっとしてしまうのは大切な人に、自分の気持ちをわかって欲しいというメッセージから出る反応なことが多いです。
そしてそれが、人によっては怒りという形で表面化してしまうんです。
そのため、怒りは二人の関係をよくしていくためのサインと捉えましょう。
そしてそんな時には、これくらい察してよ!と言いたい気持ちを少し横に置いて、相手に自分の本音を伝えてみるのが大切です。
伝える時に重要なのは、あなたと良い関係でいたいという大前提。
どんなに自分のことを伝えても、ただのクレームになってしまっては相手も耳を塞ぎたくなってしまいますからね。
そして、自分の気持ちを伝えた分、相手の本音を聞くことも忘れずに。
腹を割って話し合うことで、相手のことを良く理解できるし、ぐっと相手の距離も近くなって仲も深まりますよ。
友達への怒りが収まらない時
なんでも言い合える友人だからこそ、イライラしてしまう時もあるものです。
イライラしてしまう原因や、その対処法については下記の記事がおすすめです。
それでも怒りがおさまらない時、どうする?
実はよく怒る人というのは、目の前の出来事に怒っているように見えて、本当は普段から怒れる矛先を探しているなんて言われています。
つまり、目の前のことはただのきっかけに過ぎないんです。
大切なのは、日頃から怒らずともすむような心の余白がある生活。
最も大切にしなければいけない自分自身を、ちょっとした刺激でドカンと爆発してしまうようなヒリヒリした環境に置いているのはなぜですか?
怒りをためこんでしまいがちな、自分を追い詰める思考の癖はありませんか?
考えるきっかけとしても、心理について学ぶことはとても意味があります。
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