イライラしてしまう友達との上手な付き合い方
どんな人間関係も、相手と上手くお付き合いするためにはまず自分の状況を把握するところから。
普段自分のイライラの中身を観察してみることってなかなか無いですよね。
いい機会なので、まずは何にイライラしてるのかを探ってみましょう。
何が嫌?どうして嫌?原因を探ってみましょう
まず一番最初に考えてほしいのはこの部分。
イライラしているポイントはなに?そこにイラつく理由は??
なんの理由も無しにせっかく友人になった人にイライラはしないですよね。
あなたの何が、相手に対してのイライラを発生させているのか、そこにあなたの持つ美学や価値観が隠れているはずです。
どんな言葉が出てきても大丈夫。まずは確認作業を進めましょう。
イライラはカモフラージュ。その奥の自分の気持ちを確認してみよう
こちらの記事でも紹介しているのですが、実はイライラなどの怒りというのは二次感情と呼ばれています。
例えば、
相手に罵倒されて悲しかった(一次感情)けれど、泣くのは恥ずかしいから怒った(二次感情)
こんな風に、自分自身を守ったり、本当の感情を隠すためにでてくるのが怒りの感情です。
しかも(泣くのは恥ずかしいから)の部分は、無意識下に隠れた感情なこともあるため、自分でも認識できずにいる可能性もあるんです。
そのため、自分の一次感情を把握することが大切です。
イライラではなく本当の気持ちを伝えるのが大切
イライラの中身が分解できたら、それをどう処理していくかという段階に入ります。
ただ、友達とうまくお付き合いしたいという気持ちがあるのならば、イライラの奥にあったあなたの本心を伝えてあげるだけでも、状況は良くなることも多いです。
その場合は、
「あなたの◯◯がイラつく!」という伝え方ではなく
「私は◯◯な気持ちなんだ」と、自分を主語にしたメッセージを心がけてくださいね。
友達にイライラしてしまったらどうする?場面別の対処法
ひと言にイライラすると言っても、当然状況によって対処法は違ってきます。
あの子が原因?それとも私?場面別のイライラ対処法についてご紹介します!
相手に欠点を感じてイライラしてしまう場合
最初はとても気の合う友人だったのに、相手の事を知れば知るほど欠点らしきものを見つけてイライラしてきてしまったという場合。
「それ、直したほうがいいよ!」という気持ちは相手のためなのか、それとも自分の勝手な期待なのかを探ってみてください。
ちなみに、期待には2種類あります。
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相手が変わってくれれば私はイライラしなくて済むのに…という期待
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相手の能力やパーソナリティを純粋に良いと思っての期待
勝手な期待というのは前者。相手のためになるのは後者。
後者であれば、誠意を持って伝えるのもアリです。
もしかして前者かも?と思うのであれば、あなたの都合に合わせて相手が何かを直す必要はないですよね。
そしてこの前者のパターン、あなたにとってもチャンスかもしれません。
というのも、人にイラつくポイントから、自分に課したルールが見えてくることがあるからです。
「友人からの頼みごとは受けるべき」「場の空気は読むべき」など、そのルールって本当に必要?
必要のないルールを守ることで、自分自身も苦しくなってない?
良い機会なので思考の断捨離をしてみても良いかも知れません。
理由はないけれど今までに無かったイライラを相手に感じる場合
別になにが変わったというわけではないんだけど、なんか最近あの人の言動が鼻に付くという場合です。
これはもちろん自分自身のストレスの状態などが関係している場合もあるので、まずは自分最近変じゃないかな?と考えることが先決。
その上で、自分はなにも変わっていないはずだし、相手も前と大して変わっていない気はするのにイラつく時は、先ほど紹介した後者の方の期待が関係していることも。
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相手の能力やパーソナリティを純粋に良いと思っての期待
どういうことかと言うと、人は相手の能力や性格をリスペクトして、純粋な期待を寄せるからこそ、その人の【らしくない姿】にフラストレーションを感じるものなんです。
自分を過小評価してイジイジしてる人がいたら発破をかけたくもなります。
つまり「本来であれば、あなたそんなもんじゃないでしょう!?」というイライラですね。
こういう時は、目の前の【らしくない姿】の友人は仮の姿だと思ってOK。
本来の【らしい姿】になれる人だという前提で接してあげてください。
他人からの純粋な期待に人は自然と応えたくなるものです。
あなたが相手にそう接してあげることで、本来の姿を取り戻す日は近づきます。
自分はなにも変わっていないのに相手にイラつかれている場合
逆に相手にイラつかれていると感じる時です。
しかも自分としては昨日と同じはずなのに、なんか相手の様子がおかしい。身に覚えは全くないという場合。
自分がどんなに今まで通りでも、悲しいかな人はそれぞれ自分の都合で生きています。
そしてどんなに相手の事を推し量っても、心の中を完全に理解できることはないんです。
なので、あれやこれやと悪い妄想を膨らませるよりは、相手に直接理由を聞いた方が事が拗れずに済むことが多いです。
そして、聞いてみたところで「イラついてないよ」などの返事が返ってくるのであれば、それを信じましょう。
機嫌が悪いなぁと思っても、それはあなたのせいでは無くて家庭の問題かもしれないし、単に寝不足なのかもしれないですから。
逆に「自分でかんがえなよ」などの返答が来る場合、相手は何かに怒ってますよね…。
そんな時は下記の記事も参考にどうぞ!
そもそもその子が好きじゃなくてイライラする場合
友達になった時から少し違和感は感じていたんだけど、コミュニティで会う機会も多いし…
そんな理由で相手を遠ざけられない…でもイライラする!そんな場合のお話です。
直球で言いますね。
好きでもない相手と仲良くなろうとする根底には「うまくやりたい」「嫌われたくない」などの気持ちが隠れている場合も多いです。
けれど私たちの時間、体力、気力などのエネルギーは全て有限。
好きでもない事にその貴重なエネルギーを割くほど人生は長くありません。
だからと言ってわざわざ場を乱せとも無視しろとも言いませんが、人間関係は往々にして鏡です。
あなたが相手を好きじゃないと感じているならば、相手もそれ相当。
お互いのためにも、適切な距離を取るべき相手だと割り切って、仲良くすることよりも距離を取ることの方にエネルギーを使いましょう。
誰にでもある!友達にイライラしてしまうのは悪いことじゃない
もともとの特性としてイライラしにくい人もいますが、ほとんどの人は友達にイラついてしまうことくらいあるのが普通です。
イライラも怒りも大事な感情のうちの一つ。
無視せずに上手に付き合っていくための考え方についてご紹介します。
人間は感情の生き物。イライラを放置すると起こる怖い事件
小さな子供ならまだしも、大人になればみんな多かれ少なかれ理性で感情を抑えて生きています。
けれど実は、人間は感情の生き物と言われるほどに、感情ベースでしか行動できないんです。
そのため、イライラするという感情を一時的に押さえつけたところでそれを消すことはできません。
我慢した分、後になって必ず表に出てきてしまうものなのです。
しかも怖いのは、出てくるのは何年も後だったり、全然違う相手に対して出てしまったりするところ。
感情に嘘はつけないと諦めて、都度向き合うことをお勧めします。
なかなか拭えない直感や違和感にフタをするのはやめましょう
実は人間の脳はものすごい高性能。
あなた自身がすっかり忘れたような出来事も、脳の奥底にストックされているんです。
だから、出会った時からな~んか好きじゃない。な~んか違和感を感じる。
そんな直感は、単なる勘ではない場合が多いです。
今までの人生経験でストックした数々の合わない相手や危険な相手のパターンとして、危険信号が働いていることも…。
そもそもそんな時は、近くにいるのは得策ではありません。
あなたの理性の部分よりもっと深く、動物的なレベルでの危険信号は止められないので。
イライラは時に成長のシグナル。少し寂しくても「その時」を待つのも友情です
友達と長く仲良くいられたら…と誰でも思いますよね。
けれど、学生時代に仲の良かった人と、社会人になったら話が合わなくなってしまったなんてことはよくあります。
それは、相手またはあなたの成長の証です。
ずーーーーっと全く変わらない人間関係があるとしたら、それはお互いに成長がないということ。
形を変えながら、距離を変えながらも長く一緒に居られる関係こそ、良い関係と言えますよね。
時に成長のスピードが合わなくなって離れることがあったとしても、本当に大切な人ならば、必ずまた近づける日が来ます。
どうしてもイライラしてしまうのならば、また近づける「その時」を待って、距離を取ることも大切ですよ!