本当は自分は何をしたいのだろう?そんな風に思った時に、これだけオススメしない「自分探し」についてお話しします。
Contents
【自分探し】ってなんだろう?
そもそも【自分探し】って不思議な言葉ですよね。
今ここにいるのは自分のはずなのに、そうではないような気持ちが生まれているから探すわけで…。
自分探しをしてしまう人の心理や、その結果どんなことが起こるのか?
てか、自分探しってそもそも必要?と言うお話まで「なんか違うんだよなぁ…」と思っているそこのあなた。
旅に出るのはまだ早いです。と言うか、出ちゃダメなので、しっかりこの記事を読んでください!
どうして自分を探す必要があると思うんだろう?
誰でも人生に迷いが出たり、この先もこのままでいいのかな?なんて不安に襲われることはあります。
けれど、慢性的に自分探しを続けてしまう人もいるのが現実。
ずっと自分を探してしまう人の心理には、こんなものがあります。
- もっと自分に合う環境や仕事があるような気がする
- 本当にやりたいことが何なのかがわからない
- 人に合わせ過ぎてしまって本当の自分の意見がない
- 自分の人生がこのままでいいのか不安
- 生まれたからには何かお役目があるのではないかと感じる
見てもらうとわかるのですが、どれも今を基準に感じたり考えたりした結果、何かしらの不足感を感じていることがわかります。
こういった不足感や、不安、焦りといったマイナスの感情は、一概に悪いものではありません。
こういった感情をどう処理していくかで、人生がより良くなったり、自分自身を成長させるきっかけは生まれるから。
ただ、感情の処理の仕方を間違えてしまうと、いつまでも自分を探してばかりで進展がなかったり、セミナージプシーになってしまったりと言うこともあり得ます。
自分探しで自分が見つかる人と、見つからない人の違い。
先ほどもちらっとお話ししたのですが、自分探しをして幸と出るか不幸と出るかの大きな違いは、
自分探しをしようと思ったきっかけになる【感情】をどう扱うかが関係してきます。
そのキーになってくるのが、ブラックエンジンとホワイトエンジン。
人は何か行動を起こす時、この二つのどちらかを使っていると言われています。
エネルギー源は、不安や恐れ。
つまりは足りないものを埋めるための行動なので、常に何かに追われていてとてもストレスがかかる。
ただし、爆発的なエネルギー量を発揮する時もあるので、急に海外に飛び出したり、突拍子もない行動を取るときは、このブラックエンジンが動いている可能性が高い。
つまり、爆発力もあるけれど、燃費も悪く、ガス欠を起こしやすい。
エネルギー源は、好奇心や貢献など、自分の「やりたい!」と言うポジティブな感情。
そのため、見返りがなかろうが、時間がかかろうが、自家発電的に動いているので持続力がある。
周囲に対して振りまく雰囲気や態度もポジティブなので、周囲に応援されやすく、成功しやすい。
言わずもがな、自分探しは短期決戦ではありません。
この先の人生を長く考えるが故に探すわけですから、ブラックエンジンのまま動いても結果はついてきにくいです。
絶対にお勧めしない【自分探しの旅】や【自分探しのための学び】
私は普段、クライアントさんに「旅をしたり、職場を変えても、根本は何も変わらないかもしれませんよ?」とお伝えしています。
言わずもがなですが【人生=日常の積み重ね】。
つまり、非日常の中に何かを探して見つけたつもりになっても、それはただの幻想であることがほとんどで、
非日常が日常生活になってしまえば自分自身も元どおり。と言うことが起こりかねないからです。
地味な話ではありますが、人生を変えるのは日常。
日常を変えられない人に人生を変える力はありません。
それでも【自分探しの旅】や【自分探しセミナー】に行ってしまうのはなぜか
例えば、日本の体質が合わないから海外に行く。という人は、自分が生きづらい原因を「日本」に見出していて、自分自身をみられていない人の可能性も。
そんな人が海外に行ったからといって、もちろんそこに「自分」はいません。
そしてそれはセミナージプシーや転職ジプシーの人も同じこと。
自分に軸がない人は、変わりたいと思ったとき、自分ではなく周りの環境を変えようとする傾向があります。
環境が変われば、一時的には変わった気持ちになります。
新しい場所に馴染むことに必死になっているときは、他人の粗も見えないし、自分ごとに必死だから。
つまり、◯◯さえ変われば生きやすくなるんじゃないだろうか?
というのは多くの場合逃げの選択なのです。
【自分探し】のために、逃げの選択なのかどうかを見極める方法
かといって、日常から逃げてはいけないというわけではありません。
実際もう辛い状況になってしまった時は、心や身体が病んでしまう前に逃げるのは得策です。
さらには、それがたったの1度のことならば、逃げ切って忘れてしまいましょう。
例えば、今まで人間関係でもめたことなんてほとんどなかった人が、たまたま社内のお局様に目をつけられていじめられてしまった…。これは事故です。逃げてしかるべき。
けれどこのケースならどうでしょう?
どこの職場に行っても必ず合わない人が何人かいていつも揉める。この職場にも合わない人がいて、目をつけられてしまった…。
この場合、事故ではなく自分がそういう相手を何かしらの言動で引きつけています。
一度や二度ではなく、三度、四度と続くことには因果関係があるのです。
その因果関係を無視して環境を変えても…結果が同じなのは目に見えていますよね?
逃げるのは構いません。逃げる事は卑怯でもなければカッコ悪い事でもなく、自己防衛策です。
ただ、後者の場合は自分自身にも矢印を向けてみましょう。
それでも【自分を探す】なら、探す場所は外ではなくて内。
自分探しのために違う環境に行っても何も見つかりません。
だって自分はここにしかいないから。
環境を変えたって、その先にいるのは自分ではなくただの新しい環境。その環境に入ったところで自分は自分です。
今ココに自分がいないと感じる人は、今ココの自分を自分と認めたくないだけかもしれません。
まず大切なのは、その自己否定をやめることです。
もしかしたら認めたくないような残念な状態の自分なんだとしたら、それを否定するのではなくて、まずその現実を受け止める作業が必要です。
自分が自分「らしく」ないと感じる理由はなんだろう?それを探すことは、新しい何かを見つけることではなくて、もともと自分の持っている良さを思い出す作業の方が近道です。
ちょっと辛いけれど、それができればこの先どんなところに行きたいかな?と考えることができるようになりますよ!